12月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、12月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回11月は予想を大きく下回る6.3(予想13.8)でした。これで2ヶ月連続予想以下となり、今年3〜5月の大きなマイナスから回復してきた製造業マインドが、第4四半期に入りやや萎んでいます。まだプラスを維持しているので、危険水域に入ってはいませんが、コロナウィルスの感染拡大が止まらない現状では先行きの予断を許さないと思われます。
12月予想は6.2で、前回の横這いとなっています。但し、第3四半期の平均は12.6、第4四半期の平均は予想通りなら7.7と悪化しています。
今日はこのNYの他、鉱工業性指数と設備稼働率などが発表されます。ここまで第4四半期の数値はあまり芳しくないので、期待先行の経済回復に水を差す可能性あります。
(今回発表予想)2020年12月15日8時30分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想、赤はゼロ
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は12月予想値を加味した移動平均線)
上図AはISM製造業景況指数(ISM)とNY連銀製造業景況指数(NY)の3ヶ月移動平均線を比較しています。ほぼ相関しており、青のISMは11月(57.5)が下向きになりNYに追随しています。今回もNYが予想通りになると、12月ISMも11月より下がる見込みとなりそうです。
下図はドル円の週足チャートです。相変わらずドル安トレンドに沿って下がってきています。レンジの中心はラインA(=105円05銭)とB(=102円05銭)のドル安です。この間にあるC(=104円80銭)が抵抗線、D(=103円20銭)がサポートになっています。尚CとAを越えていけば、E(=107円35銭)の抵抗線が控えています。
昨日は103円51銭まで下値があり、11月9日週(長い陽線)の底値からのサポートは下ヒゲだけ抜けた格好になっていますが、週足はたくり線になっているので、このままで今週末終わるとまだレンジ推移になる可能性が高くなります。今日からの指標、また明日のFOMCなどがレンジ抜けの切っ掛けになってくれることを期待したいと思います。
(2020年12月15日10:00、1ドル=104円10銭)
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