ユーロドル日中続伸するも、欧州時間に急落(12/11夕)

11日の東京市場でユーロドルは堅調推移。

ユーロドル日中続伸するも、欧州時間に急落(12/11夕)

ユーロドル日中続伸するも、欧州時間に急落

11日の東京市場でユーロドルは堅調推移。ECB理事会通過後ユーロが買い戻された流れを受けて1.2143と高値圏で取引が始まったユーロドルは、日中もそのまま続伸し午後に一時1.1263に高値をつけました。しかし、夕刻欧州勢参入後に急落。1.2113まで値を下げて東京時間19:00現在は1.2116レベルでの取引です。

昨晩ECB理事会ではほぼ市場予想通り、債券購入拡大・延長、銀行向け低金利融資プログラムの強化を中心とした追加緩和策が発表されました。(詳細は記事「欧州中央銀行(ECB)政策金利に関する記者発表」 ご参照ください)
ラガルド総裁の記者会見ではユーロ高牽制発言がでたものの、その場での為替市場への反応は限定的なものでした。結局ユーロは乱高下しながら上昇に転じ1.2140近辺で東京時間につないでいます。

テクニカルにはユーロドルは大きな変化はないものの昨日来下値を切り上げており、調整のユーロ売りを脱して上昇基調を再開しつつあるように見えます。

一方で昨日海外時間に既に流れた英ジョンソン首相の「合意なしの離脱に備えよ」との発言や、本日それに呼応する形で報じられたフォンデアライエン欧州委員長がEU首脳に伝えたとされる「合意なしが今や最も可能性の高いシナリオ」との発言が欧州株やユーロに大きく影を落としています。
実際に合意なき離脱が確定するとなると、ポンドもユーロも欧州株も織り込み済みというわけにはいかなそうです。

序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面安。今晩この後は22:30に米11月PPI、24:00にはミシガン大学消費者マインド指数の発表があります。

ユーロドル日中続伸するも、欧州時間に急落

ユーロドル日足

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