シカゴポジション(CME)255
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年11月3日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルは前週とほとんど変わらず、NZドルロングを維持しています。少しずつですが、NZドルロングに傾斜していく可能性を高めています。オセアニア通貨の括りでみればいずれ豪ドルにも波及(?)の感じがしています。内訳は僅かですが、ロング120枚減、ショート180枚減で、ネットで60枚のロング増となり、これで5週連続増になりました。8,000枚を数週間維持してくれれば、ある程度先行きのNZドル高の相場観を持つと思います。チャートを見ると、先週までは相変わらず黒の横抵抗線(0.6740)と赤の横サポート(0.6510)で推移しています。現在のスポットが既に黒を越えてきているので、この意味からも明日の締日のNZドルポジションが注目されます。
実際の相場は、NZドル高トレンドライン0.6575〜0.6900内で推移しています。現在のスポットはトレンドライン上限方向にいますが、9月2日、9月18日の0.68絡みの高値と顔を突き合わせています。3回目トライですので上抜けし易いですが、抜けた場合は上限の0.69がポイントになります。逆に越えられないと、少し押しが深くなる可能性が高くなります。この場合は0.6770〜80、0.6710〜20、0.6670、0.6640の順にサポートあります。トレンドラインのレンジ中央が0.6735ですので、上記サポートでは0.6710〜20が押しの深さを探るポイントになりそうです。
(1NZドル=0.6806米ドル、11月9日11:00)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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