NZ/円、下値リスクを残した状態。
今週はNZ独自の注目材料はなく、米大統領選挙の開票速報を注視する動きとなっています。バイデン候補が優位を保つ中、為替市場はリスクオンの動きからドル売りが優勢となっていますが、トランプ陣営が法廷闘争へ持ち込む可能性も高く、選挙結果の公表が遅れる可能性があり、予断を許しません。NZ相場はドル全面安の中で対米ドルで上昇、対円でも70円台を挟んで堅調な動きとなっています。
チャートを見ると、日足は9/2に付けた71.98を戻り高値として上値を切り下げる流れから直近の陽線(11/5)が若干上抜けた位置で終えていますが、単体では上昇エネルギーの強いものではないので、“ダマシ”となる可能性があります。日足が70.50超えで終えた場合は、下値リスクがやや後退、71円台を回復して終えた場合は“NZ強気”の流れに変化して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に69円割れで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は70.00-10、70.40-50に、下値抵抗は69.60-70、69.00-10、68.50-60にあります。21日、120日移動平均線は69.78と69.80に位置しており、若干上抜け来ましたが、“ダマシ”の範囲内です。しかし、200日線は68.41に位置しており下値抵抗として働いた状態です。
一方週足を見ると、先週足は陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、今週は69.00割れトライに失敗して反転、上昇に転じており先週の下げ幅を切り返す展開となっています。しかし、9/2に付けた71.98を基点として上値を切り下げる流れからは上抜けきれておらず、短期トレンドの変化は確認できません。この週足の上値抵抗は70.00-10にあります。これをしっかり上抜けで越週した場合は下値リスクが軽減されますが、70.50超えで越週するか、日足が71円台で終えるまでは“ダマシ”となる可能性があります。また、可能性がやや低いと見ますが68.50割れで越週した場合は、新たな下落リスクが生じて一段のNZ下落に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は70.00-10、70.40-50、71.00-10に、下値抵抗は69.00-10、68.50-60、66.70-80にあります。31、62週移動平均線は68.77と69.03に位置しており、これらに跳ね返された状態ですが、68.50割れで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化して66円方向への一段の下落リスクが生じます。
11/5現在、31週移動平均線は68.77に62週線は69.03にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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