アメリカ9月貿易収支予想
(今回予想:2020年11月4日10:30現在)
8月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支
黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国
オレンジの棒グラフ:対日
本日22時半に米国9月貿易収支が発表されます。今年3月以降は赤字額が増加傾向でしたが、今回予想はやや減少しています。それでも青の横線である500億ドルの赤字額を大きく越えたままです。対中国(青の棒グラフ)の貿易赤字は8月に若干減っていますが、下図の中国の貿易収支を見ても9月は黒字額が大きく減ったので、その影響が出る可能性あります。
また収支の内容を見ると、2020年2月の輸出(財とサービス)は2096.5億ドル、同輸入は2466.6億ドルでしたが、2020年5月に輸出は1418.0億ドル、輸入は1996.6億ドルと大きく落ち込み、8月の輸出は1719.4億ドル、輸入は2390.4億ドルでしたので、まだコロナ前までは回復していませんが、内外需共に回復途上にいることが解ります。この傾向が続くのかを今月以降も注目したいと思います。因みに、9月輸出は前月比+3.0%(レンジ+1〜4%、8月は▼4%)。輸入は▼1.0%(レンジ▼4.0%〜+1.0%、8月は+2%))となっており、輸出拡大で赤字幅減少予想になっています。
下図は中国貿易収支です。9月分が発表されており、370億ドルの黒字になりました。8月は589億ドルの黒字でしたので、かなり黒字幅は減っているものの、内訳は輸出が前月比+9.9%、輸入が+13.2%ですので、内容的には非常に良い状態です。中国がコロナ感染防止の好影響が出ている様です。
今日は以下の米経済指標が発表予定になっています。
下図はドル円の日足チャート(11月3日現在)です。ラインA(=105円60銭)とB(=104円00銭)でディセンディングトライアングルを形成しています。
10月以降はこのレンジ間のC(=105円10銭)で実態線が終わっているか否かで上サイドか下サイドの動きになっている様です。
今日は東京時間で105円34銭までの高値がありましたが、NY終値でCを越えれば明日以降はA方向をトライする形になりそうです(あるいはそのまま越えて終わるケースも想定されますが、A抜けは終値での確認が良いと思います)。一方で、C未満の場合は再度Bまでのトライになりますが、3回目ですので次回は重要なトライになります。
因みに、直近最後にAの抵抗線に当たったのが、10月7日で、その当時のレンジ幅が2円11銭でした。その後19営業日で約60銭落ちたことになります。1日3銭幅の縮小ですので、このまま収斂すると、計算ではまだ50営業日以上も小動きになります。
今週は今日の貿易統計の他に、明日にはFOMC、金曜日には雇用統計が控えており、3日経過すると大統領選の結果についてもある程度の方向性が出てくる可能性もあるので、レンジ抜けに期待したいところです。
(11月4日13:15、1ドル=105円05銭)
オーダー/ポジション状況
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