不透明感から株為替とも方向感なし(2016年6月28日)

本日の東京市場では先行き不透明感が払拭できないまま株、為替ともに方向感のない取引が続きました。

不透明感から株為替とも方向感なし(2016年6月28日)

先行き不透明で株、為替ともに方向感なし

日経は一時300円超下落するも、持ち直す

本日の東京市場では先行き不透明感が払拭できないまま株、為替ともに方向感のない取引が続きました。
昨晩海外市場では株式が下げ止まらず、朝方は日経平均も再度15,000円を割り込む300円を越す下落となりましたが、政策期待もあって買戻しも入り、結局終値はほぼ横ばい13円高の15,323円となりました。ドル円も102円を挟んで方向感なく推移しました。

EU離脱手続き開始までの時間の長さに間延び感も

昨晩は独仏伊の首脳会談が行われ、EUの結束を確認するとともに、英国にEU離脱申請を急ぐよう促し事前交渉には応じないと宣言しました。

しかし、キャメロン首相はEU離脱申請は9月に新首相が決まってから新政権が行うと述べており、結局9月まではEU離脱自体がスタートできないことはほぼ確実です。
また、キャメロン首相により国民投票のやり直しこそ却下されたものの、英国内の離脱投票者の中にも離脱の決定を後悔する向きが多いことが伝えられたり、離脱派の当初の主張の矛盾点や誤りが明らかになったりで、英国内のまとまりがついていない様子。
もう少し時間がたたないと離脱するにしてもそのやり方がはっきりしないという意味で、EU離脱をこれ以上短期的な相場の材料にするのは限界のように思えます。

元の水準までは買い戻せず、ずっと曇り空の相場が継続?

かといって、国民投票前の水準まで株や為替を買い戻せるかというと、明らかに先行き暗雲は立ち込めているわけで、よほど好材料でも連続しない限りは難しいと思われます。
結局、株も為替も頭を抑えられたままで、徐々に明らかになる悪材料に下値を切り下げていく精神衛生上よろしくない相場が中期に亘って続くのではないかと心配されます。

ブラッセルでは本日、明日と初日は英国も参加してのEU首脳会談が行われ、その場から何が出てくるのかは注目です。FRBイェレン議長はこの事態に対応するため予定されていたECBカンファレンス出席をキャンセルして帰国してしまい、発言を聞くことはできなくなりました。
今晩はGDPを初め米国も重要指標が発表されますが、ここで多少よい数字が出たところで、金利を引き上げる判断がそう簡単に下るとも思えず、確認作業に終始することになりそうです。
序盤の欧州株価指数先物は英国を含めいずれも2%強上昇して始まっています。

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