株価上昇するもドル円の頭は重い
日経平均はブレグジット暴落の半値戻しを達成
昨晩海外市場で欧米株が上昇した流れを受け、本日も日経平均株価は堅調に推移しました。ザラ場での高値は15,626円で6月24日予想外のブレグジットで株価が急落した日の高値(16,389円)と安値(14,864円)のちょうど半値まで戻した形となりました。
しかし、その後は一応の達成感からか反落し、結局243円高の15,566円で終了しています。
あまりにもセオリーどおりの半値戻しは先行き不透明感の裏返しとも言え、英国のEU離脱の直接の影響も、今後の展開も読めない中での手探りの状況を象徴しているかのようです。
ドル円は半値戻し後やや弱含み
一方でドル円は朝方102円台の後半で東京に帰ってきましたが、本日午前中運に開催された安倍首相、麻生財務相、黒田日銀総裁らの緊急会合から何も具体策が聞こえてこなかったことの失望もあって反落、じりじりと102円台前半に値を下げてきています。
とはいえ、為替も株価も反発しており水準は変わったものの投機的な動きに振り回されているわけでもなく、流動性不足を生じている様子も今のところなくでは、政府も日銀も動きようがないのはやむをえないのかもしれません。
ここからが本当の方向感探りとなるか
昨晩はドル円も102.81をつけており、半値にはやや足りないものの、ブレグジットの過剰反応は一服感が出てきており、ここからは改めて方向感探りが始まるものと見られます。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高。
本日も、EUの景況感指数、米個人所得、個人支出、中古住宅販売などの指標が並ぶが、いずれも英国国民投票前の計数となり、やや反応しにくいかと思われます。
来月以降次第に明らかとなるこの不確実状態をベースとした消費や投資の冷え込みの度合いを確認するまではなにごとにも確信が持てない状況が続くでしょう。
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