日本株反発、ドル円は上値重く
日経平均は金曜下落分の3割弱を回復
英国のEU離脱から週末をはさんで翌営業日の本日、東京市場では株価は前週末の急落から反発、前週末比357円高の15,309円で終了しました。一方でドル円の戻りは鈍く、朝方は株価の反発を見て一時102円台半ばで取引されたものの上値は重く、101円台半ばに反落、海外時間に入ってからはやや戻し102円前後で方向感のない取引となっています。
先週末場中にEU離脱が決まった東京では円高の影響もあいまって、欧米主要国よりも株価の下落の幅が大きかった部分を一旦調整したようにも見えます。日経平均は金曜日の下落分の3割弱をようやく回復した水準です。
不確実性の中で方向感見出しにくく
米ドルは他の通貨に対してはおおむね「有事のドル買い」が働いている中で、円に対してだけは弱含む形となっていますが、米国の年内利上げが遠くなったとの見方が広がっており、ドル売り圧力もかかりやすい構造的な変化が起きてしまっているので、ドル円の回復力は限られるものと思われます。
今すぐに何が起きるわけではないけれど、確実によくないことが起きそうな気がする。でも、その範囲が特定できない。これが先週の株為替の下落相場での売り手の心理的背景です。
しかし、週末をはさんでも、あまりにも不確実性と不透明感が強く、ここから先の方向性を今すぐに見出すのは難しそうです。
ECB開催のフォーラムでの関係中銀トップの発言に注目
その意味で、今日から3日間ポルトガルのシントラで開催されるECBのフォーラムでのドラギ総裁、イェレンFRB議長、カーニー英中銀総裁の発言内容は注目を集めます。
今晩大きな経済指標等の発表は予定されていません。序盤の欧州株価指数先物は軟調に推移。
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