ユーロ・ドル:6月20日からの先週
英国民投票、共同体を運営することの難しさ・限界を証明
20日は、前週末の引けの1.1278から大きくギャップアップの1.1319で始まりました。 そのまま上昇して20日の高値1.1382を付け、その後、終日じりじりと下降を続け、20日の安値11301まで下押ししました。その後はそのまま横ばいで1.1313 で引けました。
ブレグジットに関する世論調査の結果でEU残留支持が優勢になったことを好感してのギャップアップでした。
21日は、前日引けの1.1313で始まり、直後21日の高値1.1349まで上昇しました。その後一転ユーロ売りになり、終日じりじりと下降を続け、21日の安値1.1241まで下押し、その後はそのまま横ばいで11242で引けました。
22日は、前日引けの1.1240で始まり、東京時間はじりじりと下降、22日の安値1.1235まで下押ししました。その後22日の高値1.1338まで上戻し、その後下押しして1.1296で引けました。
23日は、前日引けの1.1296で始まり、それが23日の安値となりました。その後はじりじりと上昇を続け、NY 時間に、23日の高値の1.1421まで上伸、そのまま横ばいで1.1385で引けました。 英国の国民投票開始で、直前の世論調査結果を受けて欧州連合(EU)残留を織り込むリスク・オンの動きが優勢となりました。
24日は、前日引けの1.1385で始まり、直後に上戻し付けた1.1477が24日の高値になりました。 しかし 英国民投票で離脱支持が勝利し、日経平均株価が一時1370円超の大幅安になました。リスク・オフの売りが急速に強まり、24日安値の1.0910まで急落。
その後、欧州時間に入り102台で値動きが収束しました。NYは1.1088で引けました。
ユーロ・ドル:6月27日からの今週
Brexit後のドミノ倒し起こるか?
ポイント:ブレグジット・ショックの影響を見極める週。
予想外の英国民投票の結果に、市場の動揺はしばらく続くと想定されます。
リスク・オフの動きが強まるでしょう。
テクニカルで見てみたいと思います。
先週は狭いレンジの中を方向を模索、
6月20日の 1.1301 〜 1.1382
6月21日の 1.1241 〜 1.1349
6月22日の 1.1235 〜 1.1338
6月23日の 1.1296 〜 1.1421
6月24日の 1.0910 〜 1.1427
確かに、徐々に高値・安値を切り上げてきています。
CME通貨先物ポジション状況
CME通貨先物ポジション状況 6月21日時点
(6月21日) (6月14日) (6月7日) (5月31日)
円 52296 55690 42853 14837
ユーロ ▲61346 ▲56489 ▲67112 ▲37654
ポンド ▲51947 ▲36661 ▲66299 ▲32851
シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで6月14日付けのネットのユーロの売り持ち高は再度増加。
因みに、過去最高買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、 今までの過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152
大幅下落の反動が見られる可能性はあるが、戻りは鈍い
テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 1.1381で 下降
転換線が 1.1276で 上昇
基準線が 1.1260で 上昇
先行スパン1が 1.1219で 横ばい
遅行スパン 1.1088で 上昇
実勢値 1.1137 1日引け
6月24日の下げで一気に下抜けして、同時に基準線と転換線をも下抜けました。
目先上値の基準線・転換線は、明日にでも大きく、そう約100bp下がってくるでしょう。
上値更新への動き再開の為には、上値で横ばいの基準線を上抜ける必要があります。
下値方向は、支持線として意識されている1.100を下抜け出来るかどうかでしょう
この1.10を上回っている内は、上値更新への動きが再開する可能性が残っていると判断します。
1.10を下回っている内は、下値更新の可能性があります。
予想レンジは、1.0800~1.1200 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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