ランド円レポート月曜版(2020年9月14日)

先週のランド円レンジは、安値が6.22レベル、高値が6.41レベルとなり、これまでの上昇トレンドから横方向へのもみあい相場の一週間となりました。

ランド円レポート月曜版(2020年9月14日)

ランド円レポート月曜版

〇ランド円、安値6.22、高値6.41レベルと、上昇トレンドから横方向へのもみあい相場の一週間
〇4〜6月期GDP-51%と過去最悪、4四半期連続でのマイナス成長
〇17日南ア政策金利発表、3.25%へ0.25%利下げの可能性も
〇今週は6.21レベルをサポートに6.43レベルをレジスタンスとする流れ

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが「平行チャンネルの水準を参考に上昇トレンドを継続、6.30レベルをサポートに6.55レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.22レベル、高値が6.41レベルとなり、これまでの上昇トレンドから横方向へのもみあい相場の一週間となりました。

先週のランドは、週初に前週高値を超えられずやや売りが先行気味のところへ、火曜に発表された4〜6月期GDPが予想よりも悪くマイナス51%となり、過去最悪、4四半期連続でのマイナス成長となりました。マイナス成長自体は予想されていたこととはいえ、ランドは対ドル、対円ともに下落、翌日の東京市場で週間安値となる6.22レベルの安値をつけました。

その後、いったんはドルランドでランドが持ち直しGDP発表前の水準に戻す場面も見られましたが、今週の南ア中銀の政策金利決定会合で利下げを行うのではないかとの思惑が広がり、週後半には再びランド売りが入ると週間レンジの中ほどで一週間を終える動きとなりました。

今週は上記の通り最大の注目材料が17日の南ア中銀会合です。前日にはFOMC、当日には日銀会合と主要国の中銀会合が続く中で南アの政策金利が発表されます。コンセンサスは現状維持の3.50%ですが、同国経済の低空飛行が続く中で先週発表されたGDPが予想以上の悪さであったことから、3.25%へと0.25%の利下げを見込む動きも増え、現時点では6:4で現状維持というイメージです。

利下げが行われる場合には先週後半の動きからするとランド安になりそうですが、現状維持であったとしても同国経済の回復が困難であることを考えると戻り売りが出やすい地合いとなってきそうです。ただ、発表までは積極的に動きにくい流れが続きそうですから、今週はFOMCから南ア中銀までの動向がランドの動きを決めてくることとなるでしょう。

テクニカルにも見てみますが、まずドルランドの日足チャートをご覧ください。

ランド円レポート月曜版

対ドルでのランドは、コロナショック後にランド安の動きがずっと続いていた点は主要通貨における動きとは異なりましたが、4月のドル高値・ランド安値以降は着実にランド高の動きとなり、7月に下抜けトライに失敗したものの8月の戻りも限定的でその後は改めてドル売り・ランド買いの動きになっていると見ることが出来ます。

直近では8月下旬以降すっかり横ばいの動きとなっていて、ドル円も横ばいの動きとなっていることからランド円も結局は横ばいの動きになっていることになります。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

8月24日以降は安値が6.21、高値が6.43とほぼ20銭の値幅の中で上下を繰り返しています。それでも先週初までは上昇トレンドの中での動きとなっていましたが、先週の下げとその後の横ばいの動きで今はここ3週間のレンジの中でのもみあいを継続と見るのがテクニカルにも妥当と言えます。

もし金利発表後に動きが出てどちらかに抜ける動きとなれば、その方向にもう一段の動きとなりそうですが、コンセンサス通りで現状維持となった場合には一時的な動きがあったとしても、これまでのレンジを抜けさせずにもみあい継続となる可能性が高そうです。

ここでは金利は現状維持となる可能性をメインシナリオとしてランド円ももみあい継続、これまでのレンジの中で6.21レベルをサポートに6.43レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る