トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「史上最安値更新を継続しやすい流れにあり、大台の手前14.05レベルをサポートに、先週の高値圏14.40レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が14.12レベル、高値14.30レベルと、思ったよりも落ち着いた値動きでしたが、史上最安値はわずかに更新することとなりました。
先週のトルコリラは、週前半に前週安値(史上最安値)を割り込んだことで史上最安値更新となりましたが、ドルトルコリラ7.50の大台を前にして警戒感もあったのか対ドルでトルコリラの買い戻しが入り、結果としてトルコリラ円も買い戻される動きになったと考えられます。しかし、トルコとギリシャの緊張は続いたままですし、金曜NYの後場にムーディーズがさらにトルコの格付けを引き下げたこともあって、週間安値にほぼ並ぶ水準での安値圏での引けとなりました。
今週は細かな経済指標はあるものの、目立った材料があるわけではありませんし、既にトルコの格付けは悪いということもあって週明け早朝の動きも先週の安値は下回らず、どちらかというと金曜NY後場に下げた動きに対する調整の買い戻しが先行しました。そうは言っても、トルコリラを買う材料があるわけではありませんので、今週も史上最安値更新は必至の状況かと思います。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
先週の値幅が狭かったことから先週の高値圏がレジスタンスという見方で良さそうですが、下値はこうなると大台14円を視野に入れてくると考えざるを得ません。今週もトルコリラ円は史上最安値更新を継続しやすい流れにあり、大台14.00レベルをサポートに、先週の高値圏14.30レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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