米8月消費者物価指数(CPI)の予想(20/9/11)

日本時間2020年9月11日21時30分に発表予定です。

米8月消費者物価指数(CPI)の予想(20/9/11)

米8月消費者物価指数(CPI)の予想

本日、米国8月消費者物価指数(CPI)が公表されます。3月〜5月までは連続マイナスでしたが、6月以降は大きく持ち直しています。今回の8月予想も前月比ではプラスになっていますが、伸び方は鈍化しています(下図1)。また、注目のコア年率(下図2)ですが、CPIコアとFRBがインフレ参考値にしているPCEコアは7月まで上げていましたが、今回予想通りですと横這いになり、両者は相関性が高いので10月1日発表の8月PCEコアも同じ傾向を辿る可能性が高くなります。FRBはインフレ目標値2%を越えても低金利維持とし、インフレを平均化してみるとしていますので、横這いかそれ以下ですと道のりが長いことになります。年率CPIコアが予想以下になった場合は長期金利や為替に影響がでてくる可能性あります。

米8月消費者物価指数(CPI)の予想

(2020年9月11日12時現在予想)

(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移

(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移

(青い矢印は今回の予想値、赤はゼロ)

上図(1)は前月比ベース(全体)の推移を示しています。6ヶ月移動平均線(オレンジ)は7月に0.0%となりマイナスから脱却し、8月は予想通りなら水面上を回復します。

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移

(赤はFRBのインフレ目標値2%、緑より右は今回予想値)

(注:CPIは米労働省統計局が発表し、PCEは米商務省統計局が発表します。PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広くFRBのインフレ指標に採用されています。)

上図の前年比ベースのCPI(青)とPCEインフレ(オレンジ)のコア数値が右肩上がりを継続できるか否かをウォッチしたいと思います。

下図はドル円の週足チャートです。2020年の流れはラインA(=109円40銭)とB(=105円00銭)の3角保合いの収斂になっています。しかしながら3月の戻り高値からの抵抗線Cが107円20銭にあり、更に直近10週前の高値からの抵抗線Dが106円70銭にあります。BとDではレンジが僅か1円70銭です。1週間で上下20銭程度の収斂ですので、最大8〜9週間で上下のレンジ抜けになります。大統領選挙が8週間後ですので、そこまで収斂継続するのか、その前に勢いつくのかとなります。
上値は3つの抵抗線ありますが、下限は日足で105円50銭〜60銭、105円20銭にサポートがあり、もしBを抜けると、Cから下したE(=102円50銭)辺りがポイントになりそうです。

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移 2枚目の画像

(9月11日13:30 1ドル=106円15銭)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る