ドル円 レンジ相場継続
〇ドル円106円台前半での取引続く
〇ECBはユーロ高けん制の姿勢見せずユーロ乱高下
〇英国のEU離脱をめぐる混乱続きポンド下落
〇FOMC、日銀会合控えレンジ取引継続か
11日午前の東京市場でドル円は106円台前半でのレンジ相場継続。取引レンジは106.08-21と限られ、方向感のない取引が続きました。東京時間正午現在は106.15-20レベルで取引されています。日経平均午前は米株が再び軟調に転じたことを受け売り先行で始まりましたが、買戻しが入り、前日比68円高のプラス圏で終了しています。
昨晩海外市場では注目されたECB理事会後の記者会見で、ラガルド総裁がユーロ動向を注視するとしながらも、牽制的な発言をしなかったことや、今年の域内経済見通しを上方修正したことでユーロが一時1.19台に乗せる場面もありました。しかしその後は1.1810まで売り戻される荒い値動きとなりました。
また、英国がEUの抗議にもかかわらずEU離脱法案を反故にする法案の取り下げを拒否していることからポンドが対ドルで1.28割れの水準まで続落するなど全般的に欧州中心の動きとなりました。
ドル円は株安や新規失業保険申請数の不冴えによるドル売りと対ポンドでのドル買いが相殺する形で方向感を見いだせず、106円台前半での取引が継続されました。
テクニカルにも著変なく、106.05-10付近に固まる21日移動平均線、転換線、基準線等に沿う形です。
市場では来週15-16の米FOMC、16日の日銀政策決定会合を控え、様子見姿勢が強まりつつあります。引き続き米株動向や、米国の追加景気刺激策の動向等注視しつつも、ドル円は動きの鈍い時間帯が続きそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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