NY原油 (9月8日アップデート)

9月に入ってNY原油(WTI)が急落しています。

NY原油 (9月8日アップデート)

NY原油 (9月8日アップデート)

9月に入ってNY原油(WTI)が急落しています。需要がなかなか回復していないところに今月に入り8月のOPEC諸国産油量が日量2427万バレルと7月から95万バレル増産されていたことがわかり、月初から売りが先行していました。

テクニカルにも6月からのサポートを下抜けていましたが、そこにダメ押しでサウジアラビアが10月分の原油販売価格の引き下げを発表しました。これは先月の9月分の引き下げに続いての値下げで基準価格を下回る設定となりました。

既に直近高値43.78ドル(8月26日)から8日現在で38.18ドルと5.6ドル、率にして12.8%も下げてはいますがテクニカルにはどのあたりがターゲットとなるのか見てみましょう。

NY原油 (9月8日アップデート)

期近物では年初来安値がマイナス価格で現実的ではありませんので、ここでは6月の押しが入った安値34.36ドルを起点に8月高値43.78ドルまでの上げに対するフィボナッチ・リトレースメントを考えます。すると、61.8%押しが37.96ドルとほぼ現在の水準で、いったん下げ止まりやすい水準と言えますが、下げのスピードが速いこともあってもう一段の押し78.6%(61.8%の平方根)押しとなる36.38ドルも視野に入れておいた方がよさそうなチャートと言えそうです。

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