NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期トレンドも強気。
今週はNZの注目材料はなく、アメリカ経済の底堅さや株式市場の堅調さを受けた“リスクオン”の動きが先行してNZドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが先行しましたが、3日の海外市場で、米国株式相場が急落地合いとなったことから、リスク回避の動きがやや強まり、小反落に転じています。
チャートを見ると、8/20に付けた68.76を直近安値として下値を切り上げていますが、直近の陰線が72円の壁を越えられずに陰線引けとなっています。またこの足が、6/8に付けた71.66、7/23に付けた71.67とトリプルトップとなる可能性が生じており、72円に乗せて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。一方で、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、短期トレンドは69円割れで終えない限り、大きく変化しません。日足の上値抵抗は71.40-50、72.00-10に、下値抵抗は70.60-70、70.10-20、69.70-80にあります。日足が69.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、69円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。21日、120日、200日移動平均線は70.21、67.85、68.88に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方週足を見ると、先週足は高値圏で引ける大陽線となり、揉み合いを上抜けて一段の上昇の可能性に繋げています。この流れを受けて今週は上値トライの動きが先行しましたが、72円超えトライに失敗して押し戻されています。しかし、週足の形状は悪化しておらず、調整下げの範囲内に留まっており、深い押しにもまだつながらない可能性が高いと見られます。しかし、月足を見ると、2014年12月に付けた94.05を基点として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この長期的なレジスタンスラインの上値抵抗が、今月は72.00〜72.50にあり、これをしっかり上抜けて越月するまでは下値リスクを残した状態にあります。また、31ヵ月移動平均線が72.09に位置しており、これが上値抵抗として働く可能性があります。今週の週足の上値抵抗は72.00-10、72.80-90に、下値抵抗は70.50-60、70.00-10にあります。31週、62週移動平均線は67.92と69.03にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持していますが、69円割れで越週した場合は、下値リスクが点灯します。
9/3現在31週移動平均線は67.92に62週線は69.03にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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