米雇用統計予想
本日は米雇用統計の数値が発表されます。昨日のNYは大幅な株安になりましたので、今日の数値如何では株価に影響を与えそうです。しかも来週月曜日はNY市場が休場ですので、今日の雇用統計による株・為替の動向が来週の相場動向に参考となりそうです。
今回の予想
(9月4日12時現在)
NFPとADP社
前回7月数値は上記全ての項目で予想中間値を上回りました。今回はまだコロナの影響も残り、予想レンジが非常に大きくなっていますので、前回同様に既発のADP社民間雇用者数を参考に見ていきます。
上記の表は4月以降の2指標推移です。両者の数値がある程度の相関性をもって推移しています。7月、両者に大きく差異がでて、今回も予想通りなら一段と大きな差異となります。通常公務員を含むNFPが大きいと言われており、平常時で月3〜5万人NFPが多いと見られています。5月〜8月の4ヶ月で最大で20万人差になりますので、ADPの▼1153万人−20万人=▼1133万人になります。これですと、NFPの8月は38.7万人になります。
また、エコノミスト予想レンジを勘案すると4〜8月計が▼1181.7万人〜▼931.7万人になります。従いまして、今回仮に予想通りになっても、9月のNFPでは下方修正の可能性もでてきそうです。果たして好数値が出るのか否か注目されます。尚、コロナでの失業は民間の方がより大きな打撃を受けると思いますので、コロナによる公務員の失業が少なければ、まさしくADP社と同様の推移になってもおかしくないと思います。
失業率については改善傾向が続くと思います。6月10日開催のFOMCで2020年末の中間値が9.3%、中心の傾向が9〜10.0%になっています。この見通しに沿った結果が予想されます。
また、平均時給が下がってきているので、雇用優先による低賃金化の可能性もありそうです。
下図はユーロドルの週足チャートです。昨日のベージュブック記事に添付した日足チャートとあまり代わり映えしません。ラインB(=1.1730)とラインC(=1.2250)のユーロ高トレンド内に、現在ラインD(=1.1790)とラインE(=1.2010)のユーロ高トレンドを形成しています。DとEは6週間連続で陽線と陰線の繰り返しになっています。しかもほとんど上下にヒゲを作っているので、この6週間はユーロ高の調整局面だったと言えそうです。
今日の雇用統計で上下抜けてくれるのかをウォッチしたいと思います。
(2020年9月4日14:00、1ユーロ=1.1851)
オーダー/ポジション状況
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