オーストラリアの7月貿易収支の予想
明朝、豪州の7月貿易収支が発表されます。今週は4日(金曜日)にも小売売上高の発表が予定されており、豪州も第3四半期の経済指標が順次出始めています。
(今回発表予想9月2日9時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2020年6月現在:○印は各年7月、黒線右側は今回7月予想値、緑はゼロ、青は2016年12月の黒字額基準)
前回6月は予想を若干下回る数値になりましたが、今回7月はかなりの黒字幅減少予想になっています。
輸出入の伸びでエコノミスト予想は輸出が6月3.0%⇒7月▼3.0%(レンジ▼3〜▼6%)、輸入が6月+1.0%⇒7月8.0%(レンジ5〜11%)ですので、輸出減が大きく響き、黒字幅縮小になっています。もしコロナウィルスの影響で世界貿易が停滞しているなら、輸入が前月比8%もの拡大予想とは思えない感じです。むしろ豪州最大の輸出先が中国向けですが、香港問題で豪中間の貿易摩擦により、減っている可能性があります。もし国別で対中黒字が減少している様ですと、先々にも影響がでてくる可能性あります。
GDPベースでは、2019年3Qの月平均+67.9億豪ドル、2020年2Qが同+78.0億豪ドルとなっており、今回は第3四半期最初の7月数値になりますが、もし予想通りですと、前年比で▼21.2%減、前期比で▼31.4%減になります。第2四半期のGDP個別項目で輸出入の計はプラス貢献していましたが、第3四半期はこのままいけばマイナスとなりそうです。
豪ドル米ドルの相場に関しては「第2四半期GDP結果」内を御参照願います。
今日のNY終値でラインD(=0.7430)とラインB(=0.7340)のレンジを守られると、明日の貿易収支と金曜日の小売売上高が材料視されそうです。特に金曜日の小売は第2四半期マイナスの最大要因が家計消費の落ち込みでしたので、7月以降にどの位改善するのか注目されます。
(9月2日13:50、1豪ドル=0.7356米ドル)
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