ユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)の予想

2020年9月1日18時00分に発表予定です。

ユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)の予想

ユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)の予想

本日、ユーロ圏の8月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。同時刻に7月失業率も発表されます。HICPの年率はコロナウィルス期間中でも全体・コア共にマイナスとなっていません。今回は全体が0.2%予想で、前月から一段と下落し5月の0.1%に次ぐ低さになります。また。ECBがインフレ目標の指標としているコアは昨年5月以来の0.8%予想に留まっています。尚、ECBのコア見通し(7月公表)は2020年3Qを0.8%に下方修正していますので、今回予想はそれに見合ったものになります。
ユーロドル自体は12年に亘るユーロ安トレンドラインの抵抗線を越え始めたばかりであり、まだ騙しとなる可能性も残しています。今年のユーロ安値1.0638から比較するとほぼ一本調子にユーロは上げており、8月中は横這いになりました。また、シカゴのポジションもユーロは21万枚超えるロングになっているので、予想レンジの下限を切れたりするとポジション調整の可能性もあり、逆の場合は調整期間終了し大台代わりも予想されます。

@ユーロ圏HICP

@ユーロ圏HICP

2020年9月1日9時現在予想

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移

(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)

(注:HICPはECBのインフレ目標値としている数値で、Harmonized Indices of Consumer Pricesの略で、ユーロ加盟国ごとに作成されたものを、ユーロ圏全体として集計されたものです)

Aユーロ圏7月失業率

Aユーロ圏7月失業率

2020年9月1日9時現在予想


下図はユーロドルの週足です。A(=1.1270)の抵抗線を越えてからは順調に上昇し、それまでのB(=1.1050)のサポートからC(=1.1720)のサポートに加速させています。ここ4週間はD(=1.1750)とE(=1.1966)レンジで推移しています。Eには2回トライしたことになります。現在の東京時間でEを抜けかけていますが、16時以降のロンドン時間帯でのスポットを確認した方が良さそうです。
さて、そのユーロはこのまま時間調整を続けるのか、Eを抜けて新たにユーロ高を作れるのか、今日以降の9月経済指標が材料視されそうです。尚、Cを切ったら、ユーロ高からの値幅調整入りになります。
また日足では7月下旬以降、1.1780〜1.2020レンジのユーロ高トレンドラインを形成しています。仮に1.20越えても日足の抵抗線がありますので、注意が必要になりそうです。

Aユーロ圏7月失業率 2枚目の画像

(9月1日11:00 1ユーロ=1.1970ドル)

オーダー/ポジション状況

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