シカゴポジション(CME)241
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年7月28現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴ豪ドルポジションはショートを積み増してきました。まだ2年以上に亘る豪ドル安の相場観を残しているようです。比較的大きなショートになりましたので、今週以降でまず1万枚超えるポジションに積み上げるのかをみます。先週はショートを4,800枚積み上げ、ネットショートは5,000枚になりました。内訳はロング600枚増、ショート5,400枚増です。チャートを見ると、3月底値からの急激な豪ドル上げのフォーメーション(赤いライン)を形成しており、現在は0.7060〜0.75米ドルになっています。4ヶ月連続の豪ドル高になっていますので、さすがにこのサポートを維持するのは次第に厳しくなってきています。もし切れた場合は黒の横サポート0.6980米ドル付近を維持できるか否かとなりそうです。上値は豪ドルが買われても、昨年の8月・12月の高値を結んだ黒の抵抗線が0.73米ドル付近にあるので、この辺りが当面の目途になりそうです。シカゴの締日終値(毎週火曜日)を結んだ線ですので、今日の締日はまだ赤のトレンドライン下限を維持できるか否かをみます。
さて実際の相場は、2週前にアセンディングトライアングル上抜いたことで、当面は日足・週足で0.7080米ドルが下値サポートとして目安となっています。次いで、昨日の豪州6月小売売上高予想内でラインAとBのトレンドラインが0.7050〜0.7470米ドル(上記終値ベースの赤いラインに相当)でしたので、今週の下値はこの2点をウォッチします。後者を切れた場合は豪ドル高トレンドライン切れとなり、日足のサポート0.6960方向を目指す展開になりそうです。上値は0.7180、0.7230米ドルに抵抗線が控えています。今日4日の中銀金融政策で動くかもしれません。結果は後程レポートします。
(1豪ドル=0.7127米ドル、8月4日13:00)
オーダー/ポジション状況
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