米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利予想(2020/7/29)

東京時間では2020年7月30日木曜日未明に発表予定です。

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利予想(2020/7/29)

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について

NY時間7月29日(水曜日)14時に政策金利の公表、その後パウエルFRB議長の記者会見が予定(同14時半)されています。

(東京時間では2020年7月30日木曜日未明)

(1) 政策金利(7月29日 10時現在の予想)

今回の市場予想は以下の通りになっています。

現在のFFレート「0.0〜0.25%」⇒据え置き
(エコノミストレンジは0.00〜0.25%で全員据え置き予想)

特に大きな政策変更は予想されていません。経済はコロナウィルスからの悪影響も一段落し、6月以降は改善傾向を見せていましたが、7月にはその改善度合いも落ち着いています。この間、米国の新規コロナ感染者が西海岸を中心に増加傾向を辿っており、先行きは予断を許さない状況になってきています。また米中の対立による経済への影響も議論になりそうです。

FRBはまだ先行きの警戒感を緩めておらず、市場は当面イールドカーブを低く抑えるためにフォワード・ガイダンスを強化するのではないかとの見方があります。また年内までには目標とする国債のイールドカーブを抑え込むとか、日豪の様にイールドカーブコントロールを行うなどの思惑があるようです。今年3月以降、米10年債は日々の終値ベースでほぼ0.60〜0.90%レンジで小動きになっていましたが、7月22日以降は0.6%を下回って終わる日が多くなっています。FRBが何もアクションを起こさない場合でも相場には影響を与えそうな状況になっています。

尚、CME Fedwatchによれば、来年2021年3月の会合(予想期限の最大先)まで現行のFFレート目標レンジを0.00〜0.25%で据え置き継続の予想が100%で、全く変わっていません。

(2) 最近のFRB関係者の主な発言(最近2〜3週間)

7月17日 エバンスシカゴ連銀総裁
「年末の失業率は9〜9.5%、来年は6.5%への改善を予想」
「コロナ第2波で失業率は悪化」

7月17日 ボスティックアトランタ連銀総裁
「デフレを懸念していない」

7月17日 ウィリアムズNY連銀総裁   
「現在の状況は厳しく、出口戦略を考える時ではない」
「米経済はディスインフレ圧力強い」

7月16日 ハーカーフィラデルフィア連銀総裁 
「2020年末の失業率は10%超と予想」             
「FRBはインフレが2%超えるまでは利上げを検討するべきでない」

7月15日 カプランダラス連銀総裁
「2021年はトレンド上回る経済成長の可能性」

7月15日 ブラードセントルイス連銀総裁 
「経済は下期に成長と予想」
「失業率は大幅に低下する余地がある」

7月15日 ブレイナードFRB理事
「不確実性の厚い霧で、ダウンサイドリスクが強い」

7月14日 カプランダラス連銀総裁
「FRBは一段の行動が必要となる可能性」

2020年の委員会メンバーは以下です。
パウエルFRB議長、ウィリアムズ副議長、マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、パトリック・ハーカー、ロバート・カプラン、ニール・カシュカリ、ロレッタ・メスター、ランダル・クォールズ

下図はドル円週足チャートです。中期はラインE(=111円70銭)の抵抗線に遮られてドル安トレンドを継続中です。日足では106円50銭〜60銭にあったサポートを切っており、新たな短期のドル安を確認しています。週足ではラインA(=108円50銭)とラインB(=106円10銭)でディセンディングトライアングルを形成していましたが、今週下抜きを確認しています。これでAから平行に下したC(=103円70銭)の間でのドル安トレンドになっています。しかしながら、現在はラインD(=104円85銭)で3回目の横サポートに止められています。今日のFOMCで長期金利が緩むか、据え置きで小反発するのかで、ドル円相場に影響を与えそうです。もしDで止まると、当面はBまでの戻りを意識した展開になりそうです。

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について

(2020年7月29日13:30、1ドル=105円06銭)

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