シカゴポジション(CME)240
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年7月21日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルのポジションは豪ドルとは逆にショートを積み上げてきました。内訳はロング2,600枚増、ショート1,200枚増で、ネット1,400枚の増加になりました。ポジション枚数を両サイド増やしていますので、まだ一本調子のNZドル高を見ている訳ではないですが、総枚数の増加はポジションが1方向に傾いた場合には、片方の損切りに掛かり、相場の上昇・下落の勢いを付けますので、今後の枚数動向をウォッチします。チャートを見ると、僅かですが、赤のNZドルトレンドラインの上限を抜いて終わっています。現在は0.6600米ドルにサポートとしてあります。明日のシカゴ締日の終値でこの0.66米ドル未満になるか確認します。
実際の相場は短期で0.6330(シカゴ終値ベースのチャートで黒サポートに相当)〜0.6850米ドルの短期NZドル高トレンドを維持しています。前回の高値が2019年12月の0.6755米ドル(実態部分の終値は0.6733米ドル)ですので、このレンジ内ではここがダブルトップの位置にいます。現在の流れはこの抵抗線に向かっています。
下値のサポートは0.6590〜0.66米ドルにあり、もしここを維持出来ないと、目先のNZドル上げは小休止し、0.6490〜0.65米ドル付近まで下押しする可能性が広がります。このトライになった時にシカゴのポジションメークをみたい感じがします。それでもシカゴが、豪ドルもNZドルもロングを積み増していくのか、暫くスクエア付近で揉み合うのか、判断を下すにはまだ時間が掛かりそうです。
(1NZドル=0.6671米ドル、7月21日15:00)
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