シカゴポジション(CME)240
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年7月21日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴ豪ドルポジションは前々週のロングを手仕舞いし、再度小幅ショートにしました。ネットショートは200枚強程度ですので、ほぼスクエアに戻した形です。チャートを見ると、前々週まで収斂していた黒の3角保合いを上抜けました。通常なら豪ドルのロングポジションを積み上げてもおかしくないのですが、内訳はロングを3,800枚減、ショートを700枚増にし、計4,500枚のロング減になっています。チャート上抜けでロングを利食った格好です。その豪ドルが上値抵抗線越えの急伸(0.7011米ドル⇒0.7147米ドル)を見せたのはシカゴ締日の21日です。とりあえずロングの利食いがファーストリアクションだったと思います。前回書いた様に、今後数年間シカゴがロングで攻めて行くと確認するには、ネットロングポジションが2万枚を越えたり、あるいはロング期間が10週間程度維持したことを目安とします。
さて実際の相場は、先週までの0.6900〜0.7080米ドル(週足では0.6850〜0.7080米ドル)のアセンディングトライアングルを定石通り日足・週足共に上抜けを確認しました。従いまして、当面は日足・週足で0.7080米ドルが下値サポートとして目安となります。もしこのサポートを切ると、先週の上抜けで出来た新たな豪ドル高トレンドライン0.6980〜0.7210米ドルの下限狙いになります。週足でもほとんど同じ水準のラインですので、当面の下限は0.7080と0.6980米ドルの2つをウォッチします。上値は万一、0.7210米ドルを越えた場合は、0.7290、0.7350、0.7380〜90米ドルが新たな抵抗線になります。
(1豪ドル=0.7131米ドル、7月27日15:00)
オーダー/ポジション状況
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