豪州中銀総裁スピーチ(2020年7月21日)

本日、豪州中銀のフリップ・ロウ総裁がアニカ基金でオンライン講演しました。

豪州中銀総裁スピーチ(2020年7月21日)

豪州中銀総裁スピーチ(2020年7月21日)

本日、豪州中銀のフリップ・ロウ総裁がアニカ基金でオンライン講演しました。一部抜粋し、和訳します。

講演内容:「COVID−19、労働市場、そして豪州公的部門のバランスシート」です。

(一部要旨)

(前略)
… 色々な可能性を議論した後、理事会は現環境下、採用した我々の緩和パッケージを調整する必要はないとの結論に達した。しかしながら、もし豪州や海外での今後何らかの進展が認めるなら、理事会はこのパッケージの輪郭を将来変更することについては除外していない。

我々の会合では、幾つかの代替金融政策を再吟味した。

これらの1つはマイナス金利である。
理事会は豪州におけるマイナス金利はとてもあり得そうにないとの見方は変わっていなかった。国際的に行われた(マイナス金利の)証拠に関し、我々の読みではマイナス金利による主要な潜在的恩恵は為替レートの下方圧力である。しかし、マイナス金利はまたコストを伴う。それらは、金融システム内で、信用供給には役立たないというストレスをもたらす。また、それらはより消費するというよりもむしろより貯蓄を助長する。将来の見通しに逆効果となっている。これは我々が目指す必要がある方向ではない。

もう1つの金融オプションは為替市場で介入が使われることである。為替レートが、現状の豪州ドルの様に経済のファンダメンタルズにあまねく沿っている時、この取り組みは効果が限定される。そしてまた、公的バランスシートに対し相当な金融リスクに巻き込み、国際関係を複雑にする。これもまた、我々の目指す方向でない。

7月の理事会会合での議論結果は、3月中旬のパッケージを維持し、経済へのパンデミックに対する効果を見ることが最善の行動である。現況下では、金融政策を通してより達成されることには限界があるけれども、委員会はこのパッケージに対して将来の変更を除外している訳ではない。
(以下略)
(以上)

(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

豪ドル米ドルは昨日のシカゴポジション239から変わっていません。現在は昨日のシカゴポジション作成時よりも約30ピップス豪ドル高になっていますが、0.6900〜0.7080米ドルのアセンディングトライアングル内にいます。
市場は中銀総裁の講演会内容自体が豪ドルにはポジティブな捉え方をしていますが、まだレンジの上下限を抜けるエネルギーはないようです。
(2020年7月21日14時10分、1豪ドル=0.7023米ドル)

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