シカゴポジション(CME)239
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年7月14日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴ豪ドルポジションは遂に豪ドルロングになりました。まだ直ぐにひっくり返せるポジション枚数ですが、豪ドルを最後にロングにしていたのは2018年4月以来のことです。この開始が2016年2月(途中6月に5週程度ショートに切り返しています)からですので、やはり2年強のポジション維持になっています。いよいよ豪ドルロングに切り返す端緒になるのか今後の動向に注意します。ロングポジションが2万枚を越えたり、あるいはその期間が10週間程度維持すれば、過去のパターンではほぼ間違いなくそのまま1年半以上はそのポジションで推移すると思われます。
ただ今回のロング転換も、内訳をみるとロング800枚増、ショート4,141枚減ですので、積極的にロングを積み上げた訳ではありません。それでもユーロや円と同様にドル安クラブへの仲間入りになります。チャートを見ると、黒の抵抗線0.7060米ドルと上げサポート0.6900米ドルの160ピップスレンジで収斂を続けています。まだ暫くはこのままの横流れで行きそうですが、上値を越えてくるとシカゴは豪ドルロングを積み上げてくると思いますが、下限を切れた時に押し目を買うのか、テクニカル割れで戻りを売るのか注目されます。
さて実際の相場は、0.6900〜0.7080米ドル(週足では0.6850〜0.7080米ドル)のアセンディングトライアングルの収斂を継続しています。下抜けば0.6680米ドル方向(確認の意味で週足の下限0.6850米ドル割れを重視します)、上抜けば短期豪ドル高トレンドライン上限の0.7350米ドル方向に行き易くなります。但し、先週もこのまま収斂続けば、その極みは8月20日ころまで継続することになりますので、やはり上下を抜いてから対応した方が良いかと思います。また、短期的に0.6900〜0.7060米ドルの豪ドル高トレンドラインを形成していますので、残り3〜4日程度で、上限が0.7080米ドルで交差することになり、越えた場合には、このトレンドライン上限が上値目途になります。
(1豪ドル=0.6988米ドル、7月20日14:45)
オーダー/ポジション状況
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