ユーロドル 米市場休場で薄い取引の中、仏内閣総辞職でじり安推移
〇ユーロドル昨晩米雇用統計改善で下落後は1.12台前半で横ばい推移
〇夕刻欧州勢参入後は仏内閣総辞職報道に一時ユーロ売り強まる
〇求心力低下中のマクロン大統領は内閣改造で挽回図るも先行き不透明
〇序盤欧州株は全面安、米国休場で今晩海外時間は静かな動きか
3日の東京市場でユーロドルは横ばい推移。昨晩好調な米雇用統計にドル買いが強まったことから、ユーロドルは1.13前後から1.12台前半に反落。本日は米市場が休場ということもあり、そのまま小動きが継続しています。
夕刻フランスでフィリップ首相が辞任し、内閣が総辞職したと伝わったことから、欧州勢参入後はユーロがじり安となっており、一時昨日の安値を下回る1.1219まで売られる場面もありました。ただ、総じて大きな動きとはなっていません。
フィリップ首相の辞職は前日マクロン大統領が示唆したもので事実上の解任とみられます。6月28日に行われた仏統一地方選で、マクロン氏の与党「共和国前進」が惨敗。求心力を失いつつあるマクロン大統領は、内閣刷新で失地挽回を図ったものと思われます。ただ、フィリップ首相のほうがマクロン大統領より支持率は圧倒的に高いこともあり、今回の判断が裏目に出る可能性も無きにしも非ず、仏政局は先行き不透明感を増しています。
独仏両国の提案する復興基金が一部のEU加盟国の反対で一旦暗礁に乗り上げており、その成否が欧州の経済の早期立ち直りの鍵とみられているだけに、マクロン大統領の地盤が揺らぐことは欧州株、ユーロにとっても影響が小さくなさそうです。
テクニカルにはユーロドルは大きな変化はなく、1.1263レベルの21日移動平均線に頭を押さえられた形です。序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面安。今晩この後重要な指標発表等のイベントは予定されていません。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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