米6月雇用統計の予想(2020/7/2)

日本時間2020年7月2日21時30分に発表予定です。

米6月雇用統計の予想(2020/7/2)

米6月雇用統計の予想

本日は米雇用統計の数値が発表されます。明日3日は米独立記念日の振替休日ですので、通常より1日前倒しで発表されます。そして金曜日からはNY市場が3連休となり、木曜日の午前中でNYの為替ディーラーは大半が帰宅することが予想され、NY市場は極端に商いが細りそうです。大玉の商いが出ると値が飛びやすくなります。発表後は腰を据えて見る必要がありそうです。

米6月雇用統計の予想

今回の予想(7月2日9時現在)

前回5月数値はNFPが予想外の大幅増加で、6月5日の金曜日に109円63銭の高値を付けました。翌週の月曜日からはドルが大きく下がりました。

今回は既発のADP社民間雇用者数を参考に見ていきます。
下表を見ると、ADP社は5月数値が大幅に上方修正され、2ヶ月平均が271.7万人、これに対してNFPは今回予想値(+305.8万人)で計算すると2ヶ月平均278.4万人となり、ほぼADP社と匹敵します。
更に今年上半期を比較しても、ADP社▼231.4万人、NFP▼257.3万人ですので、今回予想中間値の305.8万人は驚くほどの数値ではありません。仮に、NFPを+400万人にすると、2ヶ月325.4万人、上半期でも▼241.6万人ですから、±100万人程度の振れなら誤差の範囲内と見做されそうです。

米6月雇用統計の予想 2枚目の画像

従いまして、失業率やNFPを勘案して、
(A) 結果がレンジ内で悪い方の時(特にNFPがレンジ下限かマイナスの場合)、
失業率はあまり改善しておらず、本来なら2桁の数値は経済には悪材料ですが、市場はエコノミスト数値をベースにしますので、前回13.3%からの好悪を見ると思います。加えて、NFPがレンジ下限の50万人の場合には、2ヶ月平均で150.4万人ですので、上半期の平均マイナス幅が増加し(平均▼300万人)、株価やドルに下方圧力がでそうです。双方がレンジ内なら相場の不振れ幅も大きくならないと思います。NFPのマイナスだけ注意します。

(B)結果がレンジ内の良い方に近いか、あるいはレンジ枠を越えて良かった時、
先月と同様に株とドルには好材料となりそうです。特にNFPが900万人以上の場合は2ヶ月で平均+575.5万人、上半期で▼158.3万人ですので、大幅な改善となります。

但し、(A)と(B)の場合でも、今回は3連休を控えているので、ドルの売りっぱなしや買いっぱなしは無さそうで、ポジション調整をしていく可能性が高いと思います。

昨日はISM製造業景況指数が50を越える好数値になりましたが、株は小幅高(但し、Nasdaqは新高値を更新しています)、ドルは小幅下落しました。今日の雇用統計待ちの様相です。
下記はドル/円の週足チャートです。日足は昨日時点と大きくは変更ありません。週足は2018年10月高値からラインA(=111円30銭)を抵抗線として、緩やかなドル安で推移しています。

その後は今年3月の乱高下を経て、ラインB(=109円30銭)とそこから平行に落としたラインC(=104円40銭)のドル安トレンドを形成していますが、ラインE(=106円10銭)に止められ、その後は戻り高値のラインD(=108円20銭)で止められています。DとEの間で横這いを続けています。今週足は昨日現在でトウバ線に近く、2手前のトンボ線と合わせてDとEの上下をトライしているので、週足でもこのレンジを切ることが重要になっています。流れはドル安で、上限越えるとBとA、下限切ればCがポイントになります。

米6月雇用統計の予想 3枚目の画像

ドル円週足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る