ユーロドル1.12台前半 欧州時間にかけ米株先物軟化につれ下落
〇ユーロドル1.12台前半で推移、日中横ばい後に反落
〇午前中上昇した米株先物が午後に軟調に転じたことでドル買い強まる
〇中国のPMI改善、全人代は「香港国家安全維持法」草案を可決
〇昨晩米中古住宅販売は好調、感染拡大、第二波懸念はメルボルン郊外のロックダウンで高まる
〇為替市場は材料交錯、方向感つかみにくくユーロドルも1.1150-1350レンジ継続か
30日の東京市場でユーロドルは横ばい後に反落。午前中には1.1252まで強含む場面もありましたが、午後に入って米株先物が軟化したことから、リスク回避のドル買いが強まり次第に下落。
東京時間19:00現在は1.1205レベルでの取引です。
昨晩はリスク選好が回復し欧米株が上昇、リスク選好の回復に主要通貨に対してドル売りが強まり、ユーロドルも一時1.1288まで上昇しました。しかしその後、5月の米中古住宅販売が予想外の伸びを見せたことで市場はドル買いに転じ、ユーロも1.12台前半に押し戻される結果となりました。
本日は午前中に中国の人民代表会議常務会が「香港国家安全維持法」を可決し、米中対立激化は不可避として警戒感が強まりましたが、同じく午前に発表された中国の製造業、サービス業PMIが軒並み予想を上回る改善を示したこと等もあって、香港株を含むアジア株は上昇して終了、今のところ影響は限定的です。
尚、豪州では明日から感染が広がっている、ビクトリア州メルボルン郊外の10地域で4週間の外出規制を再導入。コロナ感染第二波の広がりへの懸念は一段と高まっています。
テクニカルにはユーロドルは昨日一旦は上抜けた21日線や転換線から反落、ユーロドルは1.12台前半でのレンジ取引に押し戻された形です。引き続き市場ではリスクセンチメントにポジティブな材料とネガティブな材料が入り乱れており、株、為替ともなかなか方向感をつかみにくい状況。ユーロドルも短期的には1.1150-1350レンジでの取引が継続しそうです。
この後22:45にはシカゴ購買部協会景況指数、23:00に米消費者信頼感指数の発表があります。また、事前に証言内容が公表されていますが、25:30にはパウエルFRB議長の議会証言も予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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