ユーロ圏・米国の6月PMI景況指数速報値の予想
(日本時間2020年6月23日16時15分〜順次発表予定)
本日(23日)、ユーロ圏及び米国の6月PMI指数速報値が発表されます。前月は概ね予想を上回り、コロナウィルスの影響は4月に底打ちの形になっています。今回の6月予想は一段と良好で、欧米共に製造業・サービス業共にマインドは改善しています。PMI指数は50を好悪の判断にしており、今回はまだ中間値が50未満の予想多いですが、レンジ上限は全て50越えになっていますので、振れる可能性もあり、その場合には為替相場に影響が出てきそうです。
ユーロ圏PMI指数
ユーロ圏の6月の製造業・サービス業PMI指数は全て5月よりも改善予想になっています。中間値は50未満ですが、レンジ上限は50越えになっています。先行き経済の楽観視を裏付けています。前回発表時の為替は1ユーロ=1.0960米ドル付近でしたので、現在はユーロ高に推移しているので、特に独やユーロ圏のPMIが50を越えるようだとユーロには好材料となりそうで、逆に予想レンジ下限に近い数値なら、持ち高調整のユーロ売りにも反応しそうです。
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年6月23日 10時半現在予想値
米国6月PMI指数予想 (東京時間22時45分発表)
製造業 6月:50.0(レンジ43.0〜55.0) (5月は39.8)
サービス業 6月:48.0(レンジ39.5〜53.0) (5月は37.5)
米国はユーロより6月も製造業、サービス業共に良好となっており、製造業に至っては予想中間値が50丁度となり、景気上向きと判断できる水準までの回復見込みです。
米国は以下の数値が同日に発表予定です。
(今回予想2020年6月23日10時半現在)
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50)〇印は6月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
下記チャートはユーロドルの日足です。ラインA(1.1415)とB(1.0870)の3角保合いを継続していましたが、5月中旬からのユーロ上げサポートラインD(=1.1160)に沿ってラインA規定した高値からの抵抗線に阻まれ、ラインC(=1.1310)を形成し、現在は更に小さい3角保合いで収斂しています。まだ1.1160〜1.1310と150ピップスのレンジ幅ありますので、今日のPMI指標でCかDを抜けるか解りませんが、この先はラインAに行くのか、ラインBに行くのかを探る展開になっています。
(6月23日12:40、1ユーロ=1.1266ドル)
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