NZ政策金利の予想
明日午前11時にNZ中銀から政策金利が公表されます。
(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行0.25%⇒0.25%で据え置き予想(レンジなし)(6月23日12時現在の予想値)
尚、5月は0.1%〜0.25%レンジでした。
明日の政策金利はエコノミスト全員据え置き予想になっています。下表を見ると、先々の政策金利の予想中間値は現状と全く変わっていませんが、前回では2021年以降に大きなマイナス金利を予想するエコノミストもいましたが、今回はかなり上方修正しています。他国と比べ、いち早くコロナウィルスを終息させたNZは少なくとも内需は回復傾向を辿ると思われますので、明日の政策金利変更なしでも、その記者会見要旨は重要になりそうです。
3月の緊急利下げ時に発表された記者発表用の要旨では、緊急利下げ要因はコロナウィルスの急拡散による世界経済停滞→NZ産輸出の減少見通し、国内の消費や企業投資の減退などを挙げています。
これに対応して、中銀利下げとNZ政府の財政刺激策実施を要旨内で述べており、更にOCRの0.25%を少なくとも12ヶ月間維持し、必要とあれば更なる利下げや大規模国債購入を行うことを理事会で合意しています。
コロナウィルス終息の見方と、この12ヶ月間のOCR(0.25%)維持や更なる利下げに関する文言がどの様に変わったのかを注目したいと思います。
NZ政策金利推移(2020年5月末までのオフィシャルキャッシュレートと今回6月予想)
NZドル米ドル相場は22日付けのシカゴポジション235をご参照願います。
昨日の235内の状況からはNZドルが40〜50ピップス買われており、0.6450〜60、0.6500〜10、0.6560米ドルの順にあった抵抗線の2番目までトライし、少し緩んでいます。ここ2週間は短期NZドル高からの調整売りになっていましたが、今現在はNZドルが少し底固くなっています。
大きな流れである0.5990〜0.6850米ドルのNZドル安トレンド内で、上限トライをできるかは0.6625米ドルの抵抗線を越えられるかとしましたが、まだその状況は変わっていません。
下値は0.6380、0.6300〜10、0.6230、0.6130〜40の順にサポートがあり、最初を切ると、もう一段のNZドル売りが出易くなりそうです。
尚、次回の金融政策は2020年8月12日(水)に予定されています。
(6月23日13:40、1NZ=0.6472米ドル)
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