ユーロドル1.12台前半中心の小動き(6/19夕)

19日の東京市場でユーロドルは1.12台前半で動意なく推移。

ユーロドル1.12台前半中心の小動き(6/19夕)

ユーロドル1.12台前半中心の小動き

〇ユーロドルは昨晩ポンドにつれ安、ややレンジを下げたが1.12台ではユーロ買い意欲も強い
〇本日夕刻伝わった、中国の米農産物購入加速方針報道でややリスク選好がもどりつつある
〇欧州理事会での復興基金設立協議の進展要注視

19日の東京市場でユーロドルは1.12台前半で動意なく推移。
日中の取引レンジは1.1199-22と狭く、1.12割れでは買い意欲強く底堅い動きとなっています。夕刻欧州勢参入後も大きな変化はなく、東京時間18:30現在は1.1215レベルでの取引です。

昨晩は英国中銀の金融政策決定会合後ににわかにポンド売りが優勢となりユーロドルもつれ安、一時1.1186の安値をつけました。ただ、相場の構図に大きな変化はなく、コロナ復興期待と感染第二波への懸念、主要国の景況感の急速な改善と足元雇用の回復の鈍さ等、好悪材料が対となって方向感をなくしています。

そんな中で、ブルームバーグは夕刻、17日にハワイで米ポンぺオ国務長官と中国共産党の楊局長の間で行われた協議を受けて、中国は第一段階の貿易合意履行に向け米国産農産物の購入を加速させる計画と報じており、やはり相場の現在の大きなテーマである米中対立にやや改善の期待を持たせる内容として注目されています。

テクニカルにはユーロドルは、徐々に下値を広げ上昇中の21日移動平均線(本日1.1188レベル)に接近。海外時間にかけて株価が大きく崩れるようなことがあればドル買いとなりますが、その際に21日線で止められるかはポイントとなりそうです。もっとも序盤の欧州主要株価指数は、上記ブルームバーグ報道もあって、おおむね堅調に推移しており、今のところドル買いユーロ売り地合いとはなっていません。

今晩この後は21:30に米第1四半期の経常収支の発表があります。また、昨日からの欧州理事会は本日まで開催されており、復興基金の設立協議の難航が伝えられる中、何らかの進展がみられるかがユーロ相場にとってはより重要そうです。

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