米5月小売売上高予想(日本時間2020年6月16日21時半発表予定)
米国の5月小売売上高が発表されます。今日はこの指標の他に、5月鉱工業生産指数、同設備稼働率、パウエルFRB議長発言などが予定されています。またアトランタ連銀GDPナウの改定値も発表されます。
(今回予想2020年6月16日10時現在)
前回4月米国小売売上高は全体・除く自動車共に予想を大きく越えるマイナスでした。5月予想値は4月の反動となります。除く自動車では、4月は予想の倍となるマイナス幅で、5月はその底値から5.5%しか戻っていないので、少なくとも今回予想通りになっても、内容的にはあまり良いとは言えません。
下図(1)の前月比ベースでは大きく切り返していますが、(2)の実数値ベースを見るとまだ2014年当時の数値しかありません。但し、市場はあくまでエコノミスト予想値に対する判定ですので、レンジ上限でもでれば期待感は出そうです。
米小売売上高
(1) 前月比ベースと6ヶ月移動平均線、赤い線はゼロ、〇印は今回予想値)
(2)実数値ベース
アトランタ連銀GDPナウは6月9日時点で第2四半期GDPが▼48.5%見込みになっています。前回6月4日の▼53.8%からは改善しています。6月16日に小売売上高を含めて改訂されますので、数値をウォッチしたいと思います。
昨日のユーロドルは週足の目先抵抗線である1.1292〜1.1316ゾーンを越えています。但し週足ですのでこのラインを週末まで維持できるか否かは未確定ですが、ユーロは底固い流れを取り戻しています。
今日は日足チャートを見てみますと、AとBの3角保合い(交差=1.0865)を上抜けてから、急激なユーロ上げのラインC(=1.1490)に沿って上昇していましたが、先週木曜日に大きな陰線でサポートを切れました。流れとしてはラインD(=1.1120)方向への調整が入ってもおかしくありません。
しかしながら昨日は大きくユーロが戻しており、目先は実態部分の上限であるラインE(=1.1380)、3月高値からのラインF(=1.1425)が抵抗線としてあります。一方下値は最近2手の下限である1.1210〜25ゾーンにサポートあるので、これを切った場合にラインDが見えてきそうです。
昨日のNY連銀製造業景況指数の大幅改善を受けてもドル買いには繋がらず、今日の小売売上高や鉱工業生産指数の数値が影響を与えるのか注目します。
(2020年6月16日11:00、1ユーロ=1.1331ドル)
オーダー/ポジション状況
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