ドル円107円台後半に急伸 トランプ大統領のインフラ支出検討報道で
〇ドル円はトランプ大統領のインフラ支出検討報道で107円台後半に上伸
〇日銀政策決定会合での企業資金支援プログラム枠拡大もサポート
〇株価は大幅反発、日経平均は22,000円台回復
〇ドル円は株価次第ながらも相関は未だ弱め
〇昨晩のFRB社債買い入れとインフラ投資策で株価が元の上昇軌道に戻れるか注目
16日午前の東京市場でドル円は上昇。午前中は107円台前半で方向感なく推移しましたが、11半ごろにトランプ大統領が景気刺激策として1兆ドル規模のインフラ支出を検討中との報道が流れると急伸、東京時間正午現在は107.60レベルでの取引です。
昼前に日本銀行は政策決定会合を終え、結果を公表。政策金利等に変更はありませんでしたが、企業等の資金支援プログラムの総枠を75兆円から110兆円へ拡大、主要国の中銀の政策に呼応する形で金融緩和姿勢継続と流動性支援強化を打ち出しています。
日経平均午前は714円高。昨晩米国時間にFRBが緊急融資プログラムでの買い入れ資産に個別企業の社債を加えると発表したことで米株が急反発した流れを受け、朝方から買いが優勢となりました。日経平均は午前終値が22,244円と節目の22,000円を回復しています。
テクニカルにはドル円は日足の一目均衡表の「雲」の上に出て、本日は107.26の「雲」上限がサポートに。目先は107.87付近の21日移動平均線を目指す動きです。
為替市場は全般的に株価の動きに左右される展開となっていますが、リスクオンオフとドル円の相関がやはり弱めで、株価の動きほどはドル円に値幅がありません。
FOMC後のFRBの悲観的な先行き見通しに先週大きく調整が入った株式市場ですが、罪滅ぼし(?)の個別社債購入開始発表と、トランプ大統領のインフラ投資によって、再び上昇軌道に戻せるか、今晩の欧米市場の株式市場動向が注目されます。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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