英EU離脱パニックで株安円高(2016年6月14日)

本日の東京市場では昨晩も英国のEU離脱(ブレグジット)の事前予想の離脱の可能性が徐々に上昇したことから

英EU離脱パニックで株安円高(2016年6月14日)

日経平均16.000円割れドル円105円台

離脱可能性さらに上昇、SUN紙が離脱支持の記事掲載

本日の東京市場では昨晩も英国のEU離脱(ブレグジット)の事前予想の離脱の可能性が徐々に上昇していることからリスクオフの流れが継続することとなりました。
本日付けの英大衆紙のSUNが一面で「非民主的ブラッセルのマシーン(EUの官僚制)から逃れる最後のチャンス」と非離脱支持の記事を掲載したことも離脱リスクへの警戒を加速させています。

株全面安、欧州通貨売り円買いの動き強まる

ドル円は106円近辺で朝方取引された後、一旦は106.42まで戻す局面もありましたが、欧州時間に入って下値を広げていて105.60台まで下落。ユーロ円は2013年2月以来の118円台で取引されています。ポンド円も安値149.202をつけ2013年8月以来の安値とパニック状態。危険避難的に資金は債券市場に向かっており、長期金利は各国とも軒並み低下、先ほどドイツの10年債利回りが始めてマイナスを記録しています。
このような状況で日経平均は続落4日目、終値は15,859円と160円安。序盤の欧州株価指数先物も全面安です。

すでに金融政策は材料外?

市場はすでに今週の日米の金融政策決定を飛び越えて英国のEU離脱リスクの高まりのみを材料として取引されている状態です。
事前には直前になってこれほどまでに離脱賛否が拮抗することは予想されておらず、今後急速に残留派が勢力を回復しない限りは今週の日米政策決定会合のテーマ自体、離脱後のリスクへの対処が主要議題となる可能性が高いと思われます。

今夕発表の調査、オッズでも離脱確率更に高まる。

英国のブックメーカーの離脱オッズも徐々に低下、一部のブローカーでは離脱確率が過去最高の43%をつけたと伝えられておりさ、らにリスクオフ加速の恐れが出てきています。
ドル円は105.55の5月安値を試したものの一旦は105.63から反発していますが、今晩の欧州市場の雰囲気次第では一段の下値を試しかねない状況です。

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