NZの第1四半期GDP予想
(今回発表予想)6月14日12時現在
(1)NZのGDP推移(前年比ベース)…オレンジは今回予想値
NZのGDP今回は前回比上昇に転じる?
NZのGDPは下落→横ばいに変わり、今回予想数値(オレンジ)になると上昇します。エコノミストは第1四半期に実施した利下げと貿易収支改善(黒字基調)がGDP上昇の要因になっていると指摘しています。2014年と比較するとまだ低い位置にいますが、トレンド的には好ましい流れになっています。
レンジ的には2.2%〜2.9%ですので、レンジ下限以下の場合は前期の年率を下回ることになります。
(2)豪州とNZのGDP推移
下図は豪州とNZのGDP推移です。既に豪州は第1四半期GDPを公表(+3.1%)していますので、今回NZ予想を加味したチャートになっています。オセアニア地域の堅調なGDP成長が見て取れると思います。また、成長率の回復度合いは2015年3Qからは豪州>NZとなっており、オーストラリアが勝っています。
(2)豪州とNZのGDP推移
(3)GDP比較と豪ドル/NZドル
GDPの伸びが2015年3Qから豪州がNZを上回る状態になっています。為替は若干ながら、豪ドル高NZ安に傾いていますが、2013年以前の豪ドルの高値を回復するまでには至っていません(上図は2016年3月末1豪ドル=1.1068NZドル、6月14日12時現在では1豪ドル=1.0500NZドル付近までNZドル高)。
これは政策金利が豪ドル1.75%に対し、NZドルは2.25%で2国間の金利差が影響していると思われます。本格的な豪ドル高になるには金利差逆転が必要となりそうですが、既に金利が低い豪ドルの利上げ開始のタイミングがNZより先になりそうなイメージで、その時点から豪ドル高NZ安トレンドが醸成されると思われます。
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