日経平均4/12来の安値で終了
日経582円安、英国のEU離脱にわかに現実味で
東京株式市場は終日ほぼ全面安の様相となり、あまり反発もないままに日経平均終値で582円安、ほぼ二ヶ月ぶりの安値で引けました。
英国のEU離脱(Brexit、ブレクジット)をめぐる投票を23日に近づく中で次第に離脱派が優位となりつつあり、未だ残留を信じる向きが多い中、次第に離脱が現実味を帯びたものとなりつつあります。
ORB調査で離脱支持55%の衝撃
特にORBがインディペンデント紙のために実施した世論調査では他の調査と異なり「決めていない」の選択肢が無い形で行われたものであるにもかかわらず、結果残留45%、離脱55%となったことが衝撃を持って受け取られたようです。
他の調査では数値が拮抗していたり、離脱派が多かったりした場合でも大体10-15%程度の「決めていない」層がいて、この層は最終的には残留派にとどまると考えられていたためにそこまでの深刻さはありませんでした。
それがORBの調査では「決めていない」層がすべて離脱派に回る可能性を示唆したために市場は軽いパニックに陥ったものと見られます。
一斉にリスク回避に走る市場
英国がEUを離脱した場合には、欧州圏だけでなく全世界の金融市場に混乱が広がることは避けられないものと見られており、市場参加者は一斉にリスク縮小に走っている状況です。
この流れの中先週末の海外市場で欧米株が下落、その流れを受け日経平均下落、ドル円一時106円割れ(安値105.74)となったものです。
調査会社の結果の信憑性に疑問も、賭け屋のオッズでは65:35で残留
ここまで調査結果が拮抗し、どの調査も同様な傾向を示しており、結果が24日までわからない以上、リスク回避の動きは避けられない状況ですが、英国の調査会社の世論調査自体の信憑性の問題はあり、未だ離脱には懐疑的な層も多くいます。
よく比較されるイギリスのブックメーカー(賭け屋)のオッズをベースにすると、未だに残留6割5分離脱3割5分が大体の相場でこちらはあまり大きく変化していません。
もし残留となると一気に月末に株式の上昇と円安が来る可能性も十分にありますので、なかなか手を出しにくい相場ではあります。
105.55を割り込むと目につくチャートポイントなし
ドル円は下押しされてゴールデンウィーク中の安値105.55に接近していて、ここを割り込むと105円の節目ぐらいしかチャートポイントの見つからない水準に落ちていきますので要注意です。
序盤の欧州株価指数先物も全般的に売り先行の展開。
今晩主要市場に大きな指標の発表はありません。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.25
東京市場のドルは155円75銭まで円安加速、投機筋は「日本当局は介入できず」を見透かした格好か(24/4/25)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、目立った材料は観測されないなか、円安が加速し155円75銭までドルは上昇した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.04.25
ドル円、155円乗せ後も介入等の動き無く、155円台半ばに続伸 (4/25午前)
25日午前の東京市場でドル円は155円台前半を続伸。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:編集人K
2016.06.14
英EU離脱パニックで株安円高(2016年6月14日)
本日の東京市場では昨晩も英国のEU離脱(ブレグジット)の事前予想の離脱の可能性が徐々に上昇したことから
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:編集人K
2016.06.13
ドル円106円割れ、株式全面安(2016年6月13日)
週明けの東京市場では週末海外市場での株安を受けて、円高と株安が同時進行
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。