ユーロドル1.08台前半 米長期金利低下と株価上昇でのドル売りは一段落(5/8夕)

8日の東京市場でユーロドルは底堅く推移。

ユーロドル1.08台前半 米長期金利低下と株価上昇でのドル売りは一段落(5/8夕)

ユーロドル1.08台前半 米長期金利低下と株価上昇でのドル売りは一段落

〇ユーロドルは1.08台前半で米雇用統計待ち
〇一昨日3年ぶりに115円を割り込んだユーロ円は115円台前半を回復
〇テクニカルにはユーロドルの頭が重い状態が続くが3月以降のもみ合いで緩いサポートラインも出現か
〇雇用統計は過去最悪の水準が予想されるも、予想の誤差や市場の反応は未知数

8日の東京市場でユーロドルは底堅く推移。東京時間に米株価指数先物が堅調に推移したことで、昨晩からの「有事のドル」の売り戻しが継続、昼前に一時1.0855まで上昇しましたが、基本的には1.08台前半で雇用統計待ちの様子見となりました。東京時間16:00現在は1.0835レベルでの取引です。ユーロドルの反発に一昨日約3年ぶりに115円を割り込んだユーロ円も、本日未明に115円台を回復、115円台前半での取引となっています。

昨晩海外市場では、米失業保険申請者数に反応してのリスク回避の米債券買いと米中貿易協議責任者による電話会談実施見通しや、欧米の経済活動再開を楽観しての株買いが別々に起き、どちらもドル売り要因となりました。(米債買い→米長期金利低下→ドル売り、米株買い→リスクセンチメント改善→有事のドル買いの売戻し)
そのため、連休中から下落を続けていたユーロドルは、夜半に1.0767の底値をつけて反発、1.08台でアジア時間につなぎました。

テクニカルにはユーロドルは、引き続き21日線はじめ主要なテクニカルラインの下方に位置しており、ユーロ安地合いが継続している形ですが、昨日1.0767で下げ止まったことで、3/23安値、4/24安値を結ぶ緩やかなサポートラインが形成され始めたようにも見えます。

市場は本日21:30発表の米4月雇用統計待ち。事前予想では一昨日発表のADP雇用統計の水準から2,200万人の非農業部門の雇用喪失が予想され、失業率は16%に達するとみられています。ただ、実際の水準がどのような数字で出てくるのか、また、株式市場を中心に市場のセンチメントが前向きな現在、為替市場がこの数字の多寡をどの程度材料視するのか注目されます。

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