ニュージーランドドル週報(2020年4月第2週)

NZ/円、上値トライの動きが継続中。67円超えから厚くなる上値抵抗にも注意。

ニュージーランドドル週報(2020年4月第2週)

NZ/円、上値トライの動きが継続中。67円超えから厚くなる上値抵抗にも注意。

新型コロナウィルスの感染拡大の鎮静化の兆しは見えていませんが、発祥の地である中国湖北省武漢市の封鎖が4月から解除されたことにより、発症から鎮静化までの期間の把握がおぼろげながら確認されたことは感染拡大の真っ只中にある欧米の先行きに一筋の明かりが見えた感もあります。しかし、世界の人、モノを分断させ、雇用市場を一気に悪化させたことにより、世界経済のリセッション入りがはっきりしており、金融市場の流動性供給への不安は解消されたものの、各国政府の経済対策がどの程度効力を発揮するかは未知の世界で、足元では売られ過ぎた株や通貨の買戻しの動きが継続していますが、この流れも早晩止まる可能性も高いと見られます。こうした中、NZドルは対米ドル、対円で反発余地を探る動きが継続中です。

チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.51で一旦底打ち、反転の流れに入っています。2/20に付けた71.19を直近高値とする短期的なレジスタンスラインから上抜けて、一段の上昇に繋がっていますが、1/16に付けた73.34を基点として上値を切り下げる流れには変化なく、この日足の上値抵抗は68.00-10にあり、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は66.00-10、66.80-90、68.00-10に、下値抵抗は65.30-40、64.50-60、64.00-10にあります。64円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。21日移動平均線は64.31にあり、“NZ強気”の状態にありますが、120日、200日線は69.51と69.41に位置しており、中期的な上値抵抗として働いています。

一方直近の週足は、前週の陽線の値幅内に実体の小さい陰線が入り込んで終えています。下げ余力の強いものではなく、今週は週初の寄り付き水準を安値として上値余地を探る動きが強まっており、下値を切り上げる流れを維持していますが、66.90-00に週足ベースで見た強い上値抵抗が控えていることや、これを上抜けても68円超えに一段と強い抵抗が控えており簡単には上抜けないでしょう。週足の上値抵抗は66.00-10、66.90-00に、下値抵抗は64.00-10、63.50-60にあります。63.50割れで越週した場合は再び“NZ弱気”の流れに戻します。31週、62週移動平均線は69.20と70.88に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。

NZ/円、上値トライの動きが継続中。67円超えから厚くなる上値抵抗にも注意。

NZドル/円【週足】:(4/9現在31週、62週移動平均線は69.20と70.88にあり、中期トレンドは“NZ弱気の流れ”にある。)

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