シカゴポジション(CME)224
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年3月31日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
ユーロ/ドルが3週連続のユーロロングポジションを維持しています。先週は1週間を通してユーロが下落しましたが、シカゴは火曜日の締日までユーロロングを増やしています。内訳はショートポジションの手仕舞い中心ですので、買い下がっている訳ではないですが、明日7日の締日ポジションは注目したいところです。
NZドルポジションはネットショートを約100枚増やし、ショートは16,100枚になりました。内訳もロング1,000枚増、ショート1,100枚増で豪ドルとは違い、ポジション総枚数を増やしてきました。前週同様にネットのNZドルショートは大きくなっています。
下のチャートを見ると、豪ドルと形が似ており、NZドル安トレンドライン下限が0.61米ドル付近、黒の抵抗線が0.6180米ドルにあり、やはり抵抗線までは現状スポットから230ピップスもあり、本格的なNZドル買い戻しや短期のNZドル高転換には上値までの幅が大きくなっています。
その実際の相場は、先週もコメントした0.6060〜0.6925米ドルのNZドル安トレンドラインの下限を抵抗線としたレベルで止められています。逆に2手前大陽線の半値戻しが現在進行中となっており、半値部分の0.5840〜50米ドルを切ってくると、一段のNZドル安トライに繋がりそうです。その場合は0.5820、0.5770、0.5720、0,5660米ドルの順にあるサポートを確かめる動きになり、もし最後を切ると、0.5470米ドルのダブルボトム(3月19日)までの下値を想定する必要がでてきます。現状のシカゴポジション枚数から見ると、1万枚越えの次の目途は2万枚前後なので、ここからショートを積み上げても上記サポートの何処かで引っ掛かる可能性が高いと思われます。
(1NZドル=0.5878米ドル、4月6日14:30)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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