シカゴポジション(CME)223
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年3月24日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
ユーロ/ドルが2018年8月第1週以来、2週連続のユーロロングポジションに切り替えてきました。1年8ヶ月ぶりのユーロロング・ドルショートです。あと1〜2週間をみて同じ傾向なら、シカゴは円とユーロが新たなトレンドの転換との見方になりそうです。その場合はその他の通貨も順次、米ドルショートに切り替わる可能性ありますので、NZドルのショートも減ってくると思われます。
NZドルポジションはネットショートを4,200枚減らし、ショートは16,000枚になりました。内訳もロング3,000枚減、ショート7,200枚減で、2週間で総枚数26,700枚減となり、大きくポジション調整しています。それでもまだNZドルはネットで通常よりは大きなショートになっています。チャートを見ても、締日では豪ドル同様に続落となっています。しかしながら、25日以降は210ピップスものNZドル高になり、明日の締日では一段とショートが減っていると思われます。下図の赤トレンドライン下限は0.61米ドル付近で抵抗線、また黒の抵抗線は0.6210米ドル付近にあります。
その実際の相場は、一度大きく下抜けたNZドル安トレンドラインが0.6060〜0.6925米ドルにあり、現在のスポットはその手前で止められています。先週金曜日の高値もこの抵抗線手前で止められました。もし0.6080米ドル以上で終わると、上記のトレンドライン内に回帰します。この場合は以前にダブルボトムだった。0.6200〜10米ドルの抵抗線を狙える位置にきます。ここを越えてくれば短期のNZドルは中立になり、トレンドライン上限を目指す流れに入れます。逆に0.6060米ドルを終値ベースで越えられずに0.60米ドル未満で終わると、再度底値模索の流れに入ります。この場合は0.5950、0.5910、0.5840米ドルの順にサポートがあります。豪ドルとNZドルは昨年末から大きく売られましたが、もし豪ドルあるいはNZドルのどちらかが抵抗線をクリアしていけば、残りの通貨が付いて行く可能性が高いので、両通貨横睨みでのディールが良さそうです。
(1NZドル=0.6038米ドル、3月30日14:00)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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