欧州中央銀行(ECB)政策金利発表の内容予想
本日のECB金融政策は東京時間21時45分に公表されます。エコノミスト予想平均値は据え置きですが、これまでと違い予想にレンジ幅があります。
欧州中央銀行政策金利予想(3月12日8時30分現在)
米・英と緊急利下げを実施していますので、市場はECBも緩和方向の思惑が強くなっています。既にゼロ金利ですから緩和策の効果に限界があると思いますが、世界的金融緩和に即した動きになりそうです。
また、ラガルド総裁の記者会見でコロナウィルスが経済に与える状況に関する発言があれば注目されます。
今回のECBと記者会見の市場注目点は以下の点です。
・もし金融緩和実施した場合に、その利下げ幅と市場への流動性拡大の規模。
資産購入額の増額幅(月200億ユーロ⇒400億ユーロ)等のどこが変更になるか。
・2020年経済見通しの下方修正(特に上半期の下げ幅)はあるか。
・原油価格の大幅下落によるデフレ見通しに対する対応策はでるか。
・コロナウィルスのイタリア国内拡大に対するECBの対応について。
尚、前回2020年1月23日金融政策後、ECBラガルド総裁記者会見要旨の一部抜粋を添付します。
(ラガルド総裁記者会見要旨)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
出所:ECB HPから
ユーロドル相場は下図の週足チャートを見ると、2018年央から続いたラインAとラインBのユーロ安トレンドを上抜けました。今週は2018年2月高値からのラインCが1.15にあり、9日(月曜日)にその高値を規定しています。従い週足で1.15を越える終値を作ると新たなユーロ高方向が出てきます。一方で短期のユーロ安トレンドを抜けたことで、2017年底値からのラインDが1.0790にあります。新たに1.0790〜1.15の3角保合いを形成し始めています。ラインAが現在1.1160にあり、この3角保合い内の上下を規定しそうです。割り込めばラインDに近づく動き、維持されれば再度ラインCへのトライになりそうです。因みにAとBのトレンド上抜けで、スロープフォーメーション開始時点のラインB(1.14)を達成しており、ユーロ一段高トライの場合にはラインAの1.18が目標値になりますので、それを達成することはラインCを上抜けることになります。
(2020年3月12日9:30、1ユーロ=1.1273ドル、=117円75銭)
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
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