ユーロドル 米長期金利上昇に1.13台に反落
10日の東京市場でユーロドルは反落。昨日東京で1.1495の高値をつけた後海外時間もユーロドルは高値圏でもみ合い、特にNYダウが序盤から2,000ドル超下げてサーキットブレーカーが発動する事態となると、ユーロドルは夜間幾度か1.13台と1.14台後半を行き来する荒い値動きとなりました。ただ、結局1.15に到達することはありませんでした。
本日早朝には1.14台半ばの高値圏でもみ合いとなっていたユーロドルでしたが、朝方トランプ大統領が、「明日所得税減税を含む大規模な新型コロナウイルス経済対策を打ち出す」との記者会見を行ったことから、株式を中心に各金融市場ともにこれまでの急激な動きに一旦歯止めがかかる形となりました。
ユーロドルは時間外の米10年物国債利回りが0.6-0.7%に上昇すると歩調をそろえる形でドル買いが入り1.13台に値を下げ、その後は方向感を失っています。
東京時間18:30現在は1.1355レベルでの取引です。
テクニカルにはユーロドルは反落したとはいえ昨日同様日足ではユーロ高地合いが継続。週足では2017年4月のギャップで強いサポートされ上昇、一旦上方向に突き抜けた200週移動平均線(1.1348)近辺まで戻してきています。ただ、この水準がサポートとなっている感じも無く、株価と米長期金利次第では下も上もありそうです。上方向については昨日同様1.1500の上抜けで一段の上昇余地が広がります。
市場はトランプ大統領の対策発表待ちですが、市場が驚愕するような対策が出てくる可能性が高いとは考えにくく、会見後の株式市場での再度の失望売りと、米金利の低下、そしてユーロドルの上昇を警戒する必要がありそうです。
ユーロドル日足
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
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