ユーロドル米長期金利の一段の低下に一時1.1495まで上昇(3/9夕)

9日の東京市場でユーロドルは一時前週末比200ポイント超の急騰を見せました。

ユーロドル米長期金利の一段の低下に一時1.1495まで上昇(3/9夕)

ユーロドル米長期金利の一段の低下に一時1.1495まで上昇

9日の東京市場でユーロドルは一時前週末比200ポイント超の急騰を見せました。先週もコロナウイルス感染拡大懸念からの米長期金利の低下に、ユーロドルは堅調に推移し、週末海外時間に一時1.13台半ばまで上昇。
一方週末にかけて原油価格の低迷に生産調整を検討していたOPECプラス会合で、ロシアが減産に応じず決裂。これに対して、自主減産を行っていたサウジアラビアが一転増産姿勢を示したことから、全面的な価格戦争に突入するとの憶測が広がり、週明け原油先物価格が20%を超える暴落商状に。

これを受けた週明けアジアの各金融市場は、新たなリスク回避の動きを伴って相場が暴走。主要市場での株価指数の下落、資源国通貨の下落、危険避難的な円の急騰、米国債券利回りの急低下等が同時に起こる混乱状態となりました。
その中でユーロドルは米長期金利の急低下によるドル売りを受けて上値を伸ばし、時間外の取引で米10年物国債利回りが再び0.5%を下回ると、ユーロドルは一時1.1495と約1年2か月ぶりの高値をつけました。その後も米長期金利は低下を続け、同利回りは一時0.31%まで低下、ユーロドルはやや戻しましたが1.1370-1.1450の高値圏で値動きの荒い取引が続いています。

テクニカルにはユーロドルは当面堅いレジスタンスと思われた200週移動平均線もあっさり上抜けて、既に週足でもポイントが見つけにくい状況。月足まで拡大してみてようやく、2008年7月からの下降トレンドに収まっている様子が見て取れます。ただ、そのレジスタンスラインは1.19台半ばと相場のボラティリティが上昇しているとはいえ、現在値からはかなり距離がある印象、ユーロの上値余地は大きく拡大しています。本日短期的には、日中到達しなかった1.1500を越えてくるかに注目です。

欧州時間を迎えた株式市場では、カタール、UAE、サウジアラビア、ノルウェー等産油国、および欧州の中で突出して感染拡大が著しく、ミラノを含む北部地域に大規模な移動制限が導入されたイタリアが、前週末比8-9%下げて下落を主導、その他主要欧州市場も軒並み5%前後下落しています。
各市場とも、今はこのコロナウイルス感染拡大という嵐が通り過ぎるのを、じっと耐えて待つしかないといった状況です。

ユーロドル米長期金利の一段の低下に一時1.1495まで上昇

ユーロドル日足

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ユーロドル週足

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ユーロドル月足

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