NZ/円、短・中期ともに“NZ弱気”の流れ。
今週に入り、新型肺炎ウィルスの感染拡大が欧米にも拡がりを見せたことや、5日に発表されたアメリカの1月の製造業受注が予想比悪かったことなどを受けて、FRBによる緊急追加利下げへの思惑が拡がり、10年債利回りは一時、0.8102%まで急落して1.0%を大きく割り込んでいます。これを受けて円は主要通貨に対して独歩高となっており、NZドルも対円で急落しています。サプライチェーンの分断により、世界経済の景況感が急速に悪化しており、ドル全面安の中、NZ円も上値余地が限られる展開が予想されます。
チャートを見ると、日足は2/20に付けた71.18を直近高値として上値を急角度で切り下げています。この間に2/25の陰線が70〜71円での揉み合いから下抜けて終えており、また、70円台前半で収束していた短・中期の移動平均線も下抜けて、新たな下げトレンド入りした形となっています。短期トレンドは68円台を回復して終えれば下値リスクが軽減されますが、69円台にしっかり乗せて終えない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は67.40-50、68.00±10銭に、下値抵抗は66.50-60、66.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は69.69、70.25、70.26で収束しており、これらを大きく下抜けて、短・中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方週足は、大陰線の出現となり、強い下値抵抗ポイントであった68.00-10を割り込んで、新たな下落トレンドに入った状態です。今週は週初に大きく下寄りのスタートとなった後、上値余地を探る動きに転じましたが、68円台乗せに失敗して反落しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。週足の上値抵抗は68.00-10、69.00-10に、下値抵抗は、66.50-60、66.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は60〜65円ゾーンの新たなレンジ内で落ち着きどころを探る展開となることが予想されます。31週移動平均線は69.73に、62週線は71.66に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
NZドル/円【週足】:(3/5現在31週、62週移動平均線は69.73と71.66にあり、これらを下抜けて一段の下落リスクが点灯中。)
オーダー/ポジション状況
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