トルコリラ円ショートコメント(20/2/24)

対円では18.05〜40の4週間続いているレンジを抜けることは困難そうです。

トルコリラ円ショートコメント(20/2/24)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、レンジを下抜けしてきた場合には年初来安値を試し、さらなる安値を見に行く可能性も考え「17.80レベルをサポートに18.30レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.06レベル、高値が18.40レベルと、レンジ下抜けを回避し思ったよりも堅調な動きの一週間となりました。

これは、まず水曜にトルコ中銀が利下げを発表したことで、コンセンサス通りの0.5%の利下げであったとはいえ、政策金利がインフレ率を下回る水準となったにもかかわらず、想定内と市場参加者の反応が少なかったことが大きかったと言えます。さらに、その後のNY市場でドル円での円大幅安が重なり、トルコリラ円としては逆に上昇する動きとなりました。

しかし、後に出てくるチャートを見るとわかりますが、対ドルのドルトルコリラを見る限り、先週も一貫したトルコリラ安の週であったことがわかります。対円では円の動きで打ち消されましたが、対ドルではやはりトルコリラは下げています。

今週のトルコでは連日のように経済指標等の発表が続きますが、28日の10〜12月期GDPがもっとも気になります。コンセンサスでは大幅に改善する予想(+4.9%、前回は+0.9%)となっていますが、数字次第では波乱要因です。また、中国における感染者拡大の影響は新興国通貨でより悪材料とされていますので、大きな流れがトルコリラ安であるという見方でいたほうがよいでしょう。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 4時間足

こうして見ると、対円では18.05〜40の4週間続いているレンジを抜けることは困難そうです。ただ、下抜けのほうがより動きが加速しやすいという点だけは注意した上で、今週ももみあい継続を考え、18.05レベルをサポートに18.40レベルをレジスタンスとする週とします。

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