欧州中央銀行(ECB)政策金利の予想(20/1/23)

本日のECB金融政策はエコノミスト予想が全て据え置きで、市場はラガルド総裁の金融政策の戦略的見直しが出るか否かに注目しています。

欧州中央銀行(ECB)政策金利の予想(20/1/23)

欧州中央銀行(ECB)政策金利の予想

欧州中央銀行政策金利予想(1月23日11時00分現在)

欧州中央銀行政策金利予想(1月23日11時00分現在)

本日のECB金融政策はエコノミスト予想が全て据え置きで、市場はラガルド総裁の金融政策の戦略的見直しが出るか否かに注目しています。記者会見での内容が重要との見方です。

尚、今回の金利据え置き予想の中で、12月の金融政策会合以降に下記の状況変化があったことで不確実性が減少したために据え置き予想としています。
・米中貿易協議の第1弾合意
・英国の選挙結果によりハードBrexitの懸念が少なくなった
・最近のユーロ圏経済指標に改善しているものが見られること
などから昨年までの下方リスク要因が中立に変化する過程にあり、緊急に緩和実施する状況にはないと見ています。それでも欧州経済が現状のままでいけば、年内の金融緩和はまだあり得ると予想しているエコノミストもいるようです。

前回2019年12月12日金融政策後、ECBラガルド総裁記者会見要旨の一部抜粋を添付します。
@ 世界経済の不確実性による国際貿易の継続的な弱さにより、ユーロ圏の製造業を圧迫し、企業投資の伸びを鈍らせている。
A 前回の会合以降に入手した経済データは全体的に弱いままだが、ある程度安定してきている。サービスや建設部門は回復力を維持している。
B スタッフの経済見通しでは、実質GDPは2019年1.2%、2020年1%、2021年と2022年に1.4%に増加すると予想している。

C ユーロ圏のHICP年率は10月の0.7%から11月には1.0%まで上がった。これは主にサービスと食料価格の上昇を反映している。HICPの先々は2019年1.2%、2020年1.1%、2021年1.4%、2022年1.6%を予想している。9月時点の見通しと比較して、HICPは2020年に少し上方修正し、2021年は少し下方修正した。これは主にエネルギー価格の見通しによる。
D 家計や企業のローンの伸びは堅調である。これは緩和的金融政策により銀行の貸出金利が低下したことによる。非金融機関のローンの年率の伸びは9月の3.6%から10月には3.8%に上昇した。家計は緩やかに上昇し、10月に年率3.5%の伸びになった。
出所:ECB HPから
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

欧州中央銀行(ECB)政策金利の予想

ユーロドル相場は下図の日足チャートを見ると、短期ユーロ高トレンドラインA(1.1340)とB(1.1055)との間で推移し、現在は12月31日高値からの抵抗線Cに沿って下落しています。現在のCは1.1130にあるので、1.1055〜1.1130の3角保合いの収斂後に次の一手がどちらになるのかを確認中です。もし下限を切れれば、11月中旬と12月初旬の安値1.0980のトリプルボトム狙いになります。逆にCを越えてくれば、AとBの短期ユーロ高トレンドの再開になりそうです。市場はECBの金融政策前にユーロロングを落としている様なので、新規に金融緩和でもしない限りはBのサポートは維持されそうな感じです。その後の記者会見内容次第で、新たな動きに繋がる材料になるか注目したいと思います。

(2020年1月23日13:10、1ユーロ=1.1084ドル、=121円48銭)
(以上)

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