欧州中央銀行(ECB)政策金利の予想
欧州中央銀行政策金利予想(12月12日9時00分現在)
本日のECB金融政策は、ガルド新総裁を迎えて始めての金融政策になります。
エコノミスト予想は全て据え置きで、新総裁の第一歩は様子見予想になっています。
この無風状態で、市場は、新総裁が1度も利上げしなかったドラギ総裁時代と違った色をどの様に出すのかを注目しています。
今回は金利据え置き予想の中で、
新総裁が
・これまでのフォーワードガイダンスに変更あるか、
・先々の不確実性に対応した新たな道具を示せるか、
・記者会見で大きな絵を描けるか
などに注目している様です。
尚、前回2019年10月24日金融政策後のECBドラギ総裁記者会見要旨の一部抜粋を添付します。内容は9月のECB金融政策とほとんど変わっていません。
出所:ECB HPから
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
昨日のFOMCでは2020年一杯のFFレート据え置きを決定し、金利変更の可能性を利上げ・利下げの双方を示したことで、米10年債金利は軟化し、ユーロドル相場は1.09995〜1.1140レンジの3角保合い上限まで来ました。目先の流れはユーロが強いですが、今日のECBでこの上限抜けを試すのか、ここから反落するのか注目されます。
ただECB自体は今回金利を据え置きにしても、先々の引き締めを示唆できる状況にはなく、米国とは違い緩和方向に傾き易いので、このまま行けば抵抗線に抑え込まれる展開が予想されます。
また、今日のECB金融政策を乗り越えても英国の総選挙が控えているのでポンドの乱高下も予想されます。
(2019年12月12日10:40、1ユーロ=1.1137ドル、=120円86銭)
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