ドル円 FOMC通過後も小動き 日経平均小幅高(12/12午前)

12日午前の東京市場でドル円は108円台半ばでの小動き。

ドル円 FOMC通過後も小動き 日経平均小幅高(12/12午前)

ドル円 FOMC通過後も小動き 日経平均小幅高

12日午前の東京市場でドル円は108円台半ばでの小動き。未明のFOMC結果公表とパウエル議長記者会見の間に108.70近辺の水準から108.47まで下落した後は動きが鈍くなっており、午前のレンジは108.46-59の10銭余りと本日もほぼ動き無しの状況です。

未明に結果が公表された米FOMCでは事前予想通り金融政策の変更はありませんでしたが、声明文では「政策委員会が現状の金融政策が経済活動の拡大、強い雇用状況、2%に近いインフレ目標をサポートする上で適切と判断する」と強気の姿勢が示されており、前回のこのフレーズにあった「最も見込まれる結果」というあいまいな表現や「しかし、この見方には不確実性が残る」との逃げ口上が消えました。このことはFRBの景気先行きに対する強い自信を示すものと市場では受け止められ、結果公表直後には一時108.77まで小幅ながらドルは急伸しました。

しかし、公表されたFRBメンバーの経済見通しで来年政策金利の変更がないことがほぼコンセンサスとなっていたことや、「今後利上げを行うには大幅かつ継続的にインフレが上昇していることを確認する必要がある」とのパウエル議長の会見での発言に緩和的な政策が長期にわたって継続するとの見方が広がり、ドル円は反落しました。もっとも安値は108.47にとどまり、最近のもみ合いのレンジから外れることはありませんでした。
FOMCは、「声明文で景気の先行きと政策に自信を示しながら、会見ではよほどのことがない限り当面利上げはしないと匂わせて金利先高化を抑える」という前回とほとんど同じフォーメーション。そういう意味では完全に事前イメージ通りと言え、ドル円は反応しにくい結果でした。株式市場も同様でNYダウは29ドル高、日経平均午前も51円高といずれも小幅な上昇です。今晩のECB理事会、英国総選挙、週末に迎える米国の中国への追加関税発動期日を控え、本日午後も各金融市場では様子見姿勢が継続しそうです。

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