シカゴポジション(CME)208
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年12月3日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは大きくショートポジションを減らしてきました。8,800枚ものショートポジションを減らし、ネット約27,000枚となりました。8月27日(26,000枚)以来の低水準になっています。この時点は8月初旬の11,000枚からショートメークし始めた途中ですので、前回の逆回転になるかもしれません。内訳は5,800枚のロング増、3,000枚のショート減で、総枚数としては豪ドル同様に2,800枚の増加になっています。
下記チャートを見ますと、赤いNZドル安トレンドラインは完全に上抜いています。スロープフォーメーションの上抜きはトレンド開始時点が目標と言われることもありますので、上値は黒ラインまでのレベルを想定する必要があります。
実際の相場は先週アセンディングトライアングルの上限を抜き、新たなNZドル買戻し(ショートカバー)が入りやすく0.66米ドル方向としましたが、12月6日に0.6576米ドルの高値をつけています。今年3月高値からの抵抗線が0.6600〜10米ドルまで迫っているので、一度は上値を阻まれるかもしれませんが、万一ここを抜けて終わるようなことがあれば、0.6680米ドルまで上値余地が広がります。一方で下値は0.6490、0.6460米ドルにサポートがありますが、後者を下回った場合は短期のNZドル上げが終了します。
(1NZドル=0.6556米ドル、12月9日14:50)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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