オーストラリア2019年第3四半期消費者物価指数予想
(今回発表予想)10月29日9時現在
明朝、豪州の2019年3Q消費者物価指数が発表されます。前回の2Qは予想よりも前期・前年共に上回りました。今回の予想では、四半期比+0.5%・前年比+1.7%となり、まだインフレを心配するほどの予想とはなっていません。
下図(1)では2016年以降の移動平均線(オレンジ色)は0.4〜0.6%で横這いを続けています。
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均…赤はゼロで、予想値は黒線より右側。
年率ベースで今回予想通り(黒線右側)の数値になると、中銀のインフレ目標値下限に近付く動きになります。まだインフレ自体を心配するほどのことはありませんが、オレンジ色の政策金利は10月に0.75%まで利下げしており、CPIとの乖離が目立ち始めています。来週11月5日(火曜日)に中銀の政策金利が公表されますが、今回のCPIが予想通りの数値になれば、11月は据え置きが妥当と思われます。
逆に、10月の利下げ時点で、中銀はある程度の3Q・CPIを掴んでいると思われますので、CPI自体が低位見通しだったのかもしれません。
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較:中銀インフレ目標値(赤)は赤い線(2〜3%)。
豪ドル/米ドルは昨日のシカゴポジション202時点のスポットから30ピップス程度豪ドルが買われました。丁度今日のシカゴ締日に緑の抵抗線0.6850〜60米ドル付近で止まるかどうかの位置にいます。ここを抜いていければ0.6885〜95、0.6955米ドル方向を狙える流れに入れます。一方で下値は0.6810、0.6760〜70米ドルのサポートがあり、後者が重要な水準になっています。
FOMCを明日に控えているので、シカゴ締日とはいえ大きな豪ドル買いに繋がらない可能性が高いと思われ、まだレンジを脱するエネルギーが少ないとみられます。
(10月29日10:30、1豪ドル=0.6842米ドル)
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