シカゴポジション(CME)202
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年10月22日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは前週とほとんど変わらず、相変わらず4万枚のショートを抱えています。NZドル先安観は強いままです。但し、内訳みるとショート・ロング共に各2,200枚減で、総枚数を4,400枚減らしています。下図チャートを見ると、先週の締日に0.6440〜50米ドルのダブルトップを付けています(黒の短い横線)。越えても黒の長い横線が0.6480〜90米ドルにあるので、この2つの抵抗ゾーンを越えていけるか否かとなります。もし越えた場合はシカゴポジションのショートカバーが入り易くなりそうです。
実際のNZドル米ドル相場は、H&Sを綺麗に完成させて、倍返しの相場(0.6470米ドル以上の終値)に持って行けるのか、NZドルの買戻し相場を終了させる(0.6270米ドル以下の終値)のか否かのトライになります。その意味で当面は0.6270〜0.6470米ドルのレンジになりそうです。このレンジ間の0.6340〜0.6355米ドルに分岐点があります。0.6330米ドル以下になると先に0.6270米ドルサポート狙い、0.6360米ドル越えで再度0.6420〜30、0.6460〜70米ドルの抵抗線を狙う構えに入れます。
豪ドル同様に今週以降のNZドル相場は新たなトレンド作りになるのか、これまでが単なるNZドル安の調整相場だったのかとなります。シカゴのNZドルショート4万枚は過去最高水準であり、ここからのショート積み増しが考え難い残高ですので、相場が上抜けた場合のNZドル買戻しには引き続き注意が必要になりそうです。
(1NZドル=0.6348米ドル、10月28日14:00)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2019.11.01
ニュージーランドドル週報(2019年11月第1週)
NZ/円、短期は上値余地を探る動きが継続中。中期トレンドは“NZ弱気”
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2019.10.24
ニュージーランドドル週報(2019年10月第4週)
NZ/円、短期は上値余地を探る動き。中期トレンドは“NZ弱気”変わらず。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。